原作 フランシス・ホジソン・バーネット
テレビアニメ放送期間 1985年1月6日~1985年12月29日
テレビアニメ放送時間 日曜日 19時30分~20時00分
放送局 フジテレビ系列
話数 全46話
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[csshop service=”rakuten” keyword=”小公女セーラ” sort=”-sales” pagesize=”1″ mode=”embed”] ●概要 (説明はWikipediaより)
フジテレビ系列で全46話が放送された、日本アニメーション制作のテレビアニメ。
「世界名作劇場(ハウス世界名作劇場)」の第11作目に当たる。
昭和60年度厚生省児童福祉文化奨励賞、昭和60年度文化庁子供向TV用優秀映画賞受賞。
原作はフランシス・ホジソン・バーネットの『小公女』。
これまで全体にソフト路線だった名作劇場にあって異彩を放つ作品であり、いじめを扱っていると話題になった。
セーラの苦境の描写は、執拗かつ過酷であり、そのことから視聴者からのファンレターも苦情めいた物が多かったこともあって学園長役の中西妙子や、ラビニア役の山田栄子は、番組終了後「こんな役は二度とやりたくない」と周囲にもらしていた。
初回放送の平均視聴率は16.3%、最高視聴率は1985年12月29日放送(最終話)の27.8%。
あらすじ (説明はWikipediaより)
時は19世紀の後期。
10歳のイギリス人少女、セーラ・クルーは、インドで富豪である父、ラルフ・クルーの一人娘としてなに不自由のない生活を送っていたが、寄宿学校に入学するため父の郷里であるロンドンにやってくる。
父の希望もあり、入学したミンチン女子学院では特別寄宿生として優遇されるが、それを自慢する事もなく、母を亡くして寂しがるロッティの母親代わりになったり、田舎から雇われて来たメイド・ベッキーの不始末を庇うなど、持ち前の優しさで人気者になる。
ところが、それまで生徒達のリーダー的立場であったラビニアと、貧しい育ちから成り上がったミンチン院長のコンプレックスを刺激する形になってしまい、2人から嫉妬や悪意、憎悪に満ちた根深い感情を抱かれるようになる。
セーラの11歳の誕生祝いの最中、インドにいる父が破産の末、熱病により死去したという知らせがもたらされる。
ダイヤモンド鉱山への投資などを回収出来なくなった事に激怒したミンチン院長はセーラを学院から追放することを考えるが、世間体を考慮し、学院の使用人として無賃金で働かせる事にする。
屋根裏部屋に移されたセーラは、使用人達らやラビニアらによる執拗ないじめを受けながらも、ベッキーやアーメンガードを始めとする心ある味方に支えられてゆく。
登場人物 声優 (説明はWikipediaより)
セーラ・クルー 声 – 島本須美
本作の主人公で10歳。
当時、英領であったインドの出身。
父はイギリス国籍だが、母親はフランス人だった事もあり、ミンチン学院の年少組のフランス語講座の指導者としての力量を持つほどにフランス語が堪能であることに加えて、趣味は読書という事もあり、自分の状況をさまざまなシチュエーションに当てはめて想像するのが得意。
頭脳明晰で心優しく、感情豊かな少女であるが、プリンセス由来が故の世間知らずで脆い面もある。
想像を絶する環境に置かれてからも厳しい現実を冷静に受け止め、矜持を保ち続けて、プリンセスとしての資質を見極めることのできる心ある支持者や境遇を知りうる者から常に支えられ、励まされ、非情な環境に決して屈することはなかった。
マリア・ミンチン 声 – 中西妙子
ミンチン学院の経営者。
10歳前後で両親を失い、小さなアメリアを連れて、叔母の家で働きながら慈善学校を卒業。
住み込みの家庭教師などを経て現在の学院設立までこぎつけたという苦労人である事からか、金銭に対する執着が極めて強く、学院の経営の為、第23話では市長夫人に慈善援助を求める手紙を出している。
強欲かつ頑固な性格で、資産家だった頃からセーラに好意を持っていなかった事から、父を亡くし、学費が払えなくなると食事もろくに与えず、無給の仕事で奴隷さながらにセーラを扱う。
セーラがダイヤモンド・プリンセスとして返り咲くと妹のアメリアに経営権を奪われ、足元を見られるかのように自身のプライドと威厳を完膚なきまでに叩きのめされ、狂ったように号泣し、自ら犯した愚行に対して大きな後悔と贖罪を身をもって呈することになる。
アメリア・ミンチン 声 – 梨羽由記子
ミンチン院長の妹で学院の教師の一人。
厳格な教育者である姉に対し、柔和な性格で、世間の流行に強い関心を持つなど俗っぽい面もある。
心優しい性格で非情な環境に置かれたセーラを何度も救おうと試みるが、姉を恐れる弱気な性格が故に見守ることしかできなかった。
だがセーラがダイヤモンド・プリンセスとして返り咲くと、これまでの姉によるセーラへの非業と仕打ちに対する鬱積した心情とセーラを追い詰めたのは自らの非力さがゆえ齎された結果であるとの贖罪から、マリアに対し強い憎悪を露わにし、「セーラに対してお姉さまは親切の欠片も示さなかった!お姉さまにはセーラは賢すぎたわ。お姉さまがセーラを憎んでいたのはそのせいだったのよ!」とあらゆる罵詈雑言を浴びせマリアの人間性を否定、罵倒し、セーラへの非業の一件からこれから学院を襲うであろう非情な現実を突き付け、プライドと威厳を完全に屈服させる。
その後はうつせみ状態の姉の代行を毅然とした態度で務めるようになる。
ラビニア・ハーバート 声 – 山田栄子
学院の生徒の一人。
華やかな霧囲気を持つ大人びた13歳の美少女。
アメリカの石油王の娘でプライドが高いが、田舎出(成金)を引け目に感じ、さらに代表生徒の座を降ろされ、セーラが代表生徒になったことを強く恨んでいたが、セーラが父を失いメイドの身分になったあとは代表生徒に復帰する。
取り巻きのジェシーやガートルードを従えて、セーラや彼女に味方する生徒達(主にアーメンガードやロッティ)に壮絶ないじめを繰り返す。
セーラが使用していた特別室に部屋を貰った際、セーラを専用メイドにしようとしたが、セーラの身の上を知った父親に平手打ちを喰らい、破談。
その際、人目を憚らずに号泣した。
自分で直接手を下すだけでなく、ミンチン院長を利用する事もある。
作中終盤、セーラを敵視する理由をアーメンガードに問われ「もう憎んでなんていないわ。落ち目になったのにちっとも堪えた素振りを見せないからよ!」(第39話)と答えている。
最終的にはセーラのことを認め、自身の負けも素直に認めるが、セーラへのライバル心を持ち続ける。
セーラがインドに出掛けている間にアメリカへ帰国したらしい。
ベッキー 声 – 鈴木みえ(現・一龍斎貞友)
学院の使用人。
貧しい実家を支えるため、田舎からロンドンに出てきて、ミンチン学院で働く。
学院では辛い目にあうが、セーラの優しさに触れて感動し、セーラがどのような非業な環境にあっても「お嬢様」と呼んで心から慕い、セーラを支え続ける。
後にダイヤモンド・プリンセスに返り咲いたセーラの専属のメイドとして仕えることになる。
イングランド北部ヨークシャーのアッシュフィールドという小村の出身で、東北弁のような訛りのある言葉で話す。
家族に母親(声 – 榊原良子)と3人の兄弟がおり、兄弟は弟のテディ(声 – 伊倉一恵)と妹のマーサ(声 – 神代智恵)の他に1人。
ピーター 声 – 坂本千夏
セーラの専用馬車の御者。
怪我をした父親に代わってセーラの専用馬車の御者として学院に赴くが、ミンチン院長は子供の御者に難色を示す。
しかし、セーラの機転のおかげで御者として働けるようになった。
セーラが使用人の身の上になってからは解雇され、以前、働いていた市場に戻った。
使用人になったセーラをベッキー同様に態度を変えずに心から慕っておりセーラの力になるなど支え続けていた。
明るく屈託のない性格で、礼儀や常識をわきまえた少年である事から、下町では幅広い人脈を持つ。
第15話でセーラに注意された直後、「セーラ」と名で呼ぶようになるが、すぐに以前と同様に「お嬢様」と呼ぶようになっている。
アーメンガード・セントジョン 声 – 八百坂万紀
学院の生徒の一人で、ぽっちゃりしている女の子。
おとなしく内気だが、とても優しい性格。
勉強が不得意で、フランス語は特に苦手。
寝坊や遅刻が多い。
ラビニア達にいじめられていた時、セーラにかばってもらったことがきっかけでセーラの親友となる。
セーラが使用人の身分になった後も、親友として心配し同情しているのだが、気が弱いためなかなか行動に移せない。
大学教授の父からは頻繁に本を送られてくるが、本を読むのは苦手。
父とはやや不仲のようだが、ロンドンに住む叔母のイライザからは可愛がられている。
セーラが高熱を出し、瀕死に耐えている状態に薬剤師であるイライザに解熱薬の調合を依頼し、それをセーラに与え、命を救う行動的な側面も持ち合わせている。
ロッティ・レイ 声 – 渡辺菜生子
学院の年少生徒の一人で、泣き虫だが素直で元気な4歳の少女。
母親を亡くした直後に学院に入れられた事もあり、実家を恋しがり、脱走騒ぎを起こしたこともある。
セーラが母親代わりになってからは、セーラに対して「セーラママ」と呼んで慕っており、アーメンガードとも仲が良い。
逆にラビニアとその取り巻きであるジェシーとガートルードを嫌っている。
ラビニア達にいじめられながらも、果敢にセーラを庇う。
ジェシー 声 – 中野聖子→飯塚はるみ→飯塚はる美
学院の生徒で、ラビニアの取り巻きの一人。
長身の痩せ型で髪型は三つ編み。
ミンチン院長やベッキーのものまねをしてセーラやアーメンガードをからかうことが多い。
意地悪な性格。
ガートルード 声 – 佐々木るん
学院の生徒で、ラビニアの取り巻きの一人。
体格は肥満ぎみで髪型はポニーテール。
意地悪な性格。
クリステル 声 – 梨羽由記子
ミンチン学院の生徒。
マンチェスター出身。
リンダ 声 – 坂本千夏
ミンチン学院の生徒。
父親は鉄道会社の技師長。
ドルシラ 声 – 津島瑞穂
ミンチン学院の生徒。
父親は炭鉱の重役。
ジェニファ 声 – 神田和佳
ミンチン学院の生徒。
いたずらっ子。
スーザン 声 – 高木早苗
ミンチン学院の年少生徒。
軍人の子。
モーリー 声 – 向殿あさみ
学院に住み込みで働くメイド長でジェームスの妻。
きつい性格で、ジェームス同様セーラとベッキーをあごで使っていた。
ジェームス 声 – 郷里大輔
学院に住み込みで働くコックでモーリーの夫。
人使いが荒く、セーラとベッキーを手足のようにこき使う。
ずる賢く怠け者。
マリエット 声 – 高木早苗
セーラ専任メイド。
上品な印象だが、働き始めの頃は、苦労もしたらしい。
ラルフの破産により学院を辞めさせられるが、最後までセーラを心配していた。
デュファルジュ先生 声 – 上田敏也
学院のフランス語の先生。
南フランス出身で、優しく分かりやすい指導で生徒達から慕われている。
セーラの理解者だったが、後にラビニアの逆恨みによりミンチン院長から退職を勧告され、帰国することになる。
バロー弁護士 声 – 藤本譲
セーラの父ラルフ・クルーのロンドンにおける代理人となる弁護士。
ラルフ・クルーのインドにおける鉱山経営に多額の出資を行っていたが、ラルフ・クルーが急死したことを識ると、経費の請求や投資の見返りがすべて御破算に帰したことから実子セーラには手のひらを返したような態度となる。
弁護士、まして実父の代理人でありながら、破産者であるセーラから生活に最低限必要な差押え禁止動産をすべて根こそぎ取り上げて売り払うという暴挙に出、挙句の果てに、身寄りのなくなった彼女のこれからの面倒を学園側に押しつけたという欲深く、自分勝手な性格。
ハーバード夫妻 声 – 岸野一彦、滝沢久美子
ラビニアの両親。
共に娘には甘いが、父はラビニアがセーラを専用メイドにしようとした時、セーラの身の上を知り、ラビニアを平手で思い切り殴打した(その際、専用メイドの話も白紙に戻した)。
母は夫と違い、ラビニアと自分のことしか頭にない。
トム・クリスフォード 声 – 仲村秀生
ラルフ・クルーとはイートン校の同窓生にしてダイヤモンド鉱山の共同経営者。
インドで患った病気の療養を兼ねて、亡き友人の娘を探しにロンドンにやってくる。
家の中では車椅子での生活だが、外出時は杖を用いる。
若干老けた印象だが、実年齢は30代辺りである。
独身。
ラムダス 声 – 田中秀幸
クリスフォード氏に仕えるインド人の青年。
容姿端麗で運動神経がよい。
猿のスーリャを飼っている。
屋根裏部屋の奇跡を演出する。
カーマイケル弁護士 声 – 西村知道→屋良有作
クリスフォードの依頼でセーラの行方を探している。
セーラの身元を確認した後、法律的に彼女の遺産相続を決定づけた。
カーマイケル夫人 声 – 佐々木るん
カーマイケルの妻。
ドナルド・カーマイケル 声 – 堀江美都子
カーマイケル弁護士の息子。
事情を知らずに、セーラに硬貨を恵んだことがある。
元気で心優しい少年。
ジャネット・カーマイケル 声 – 向殿あさみ
ドナルドの姉で、礼儀正しい女の子。
ラルフ・クルー 声 – 銀河万丈
セーラの父親。
インド在住の大富豪で、フランス人の妻を早くに亡くしている事から、一人娘のセーラをたいへん可愛がる。
セーラをミンチン学院に預けてインドに帰るが、ダイヤモンド鉱山の開発が難航。
破産の末、熱病に冒されて亡くなってしまう。
【主題歌 (説明はWikipediaより)】 ●動画やMP3で紹介●
【オープニング】
【曲名】 花のささやき
【作詞】 なかにし礼
【作曲】 森田公一
【編曲】 服部克久
【歌】 下成佐登子
【エンディング】
【曲名】 ひまわり
【作詞】 なかにし礼
【作曲】 森田公一
【編曲】 服部克久
【歌】 下成佐登子
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