夢戦士ウイングマン 【概要・あらすじ・主題歌・登場人物・声優】

原作 桂正和

連載・掲載誌 週刊少年ジャンプ

掲載期間 1983年5・6合併号~1985年39号

テレビアニメ放送期間 1984年2月7日~1985年2月26日

テレビアニメ放送時間 火曜日 19時30分~20時00分

放送局 テレビ朝日系列

話数 全47話

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概要 (説明はWikipediaより)

桂正和による日本のSF漫画作品、及びそれを原作とするテレビアニメ、ゲーム、また作中に登場する変身ヒーローの名前でもある。

桂の連載デビュー作であり、代表作の一つ。

単行本はジャンプ・コミックスで全13巻。

1992年には愛蔵版、1998年には文庫版が共に全7巻で販売されている。

変身ヒーローに憧れる中学生がその夢を叶え、ヒーローとして活躍・成長していく様を描く。

1984年には『夢戦士ウイングマン』としてテレビアニメ化もされた。

「夢戦士」というタイトルは、「前番組の愛してナイトが女子をターゲットとした番組だったため、少年誌が原作のアニメになることによる、視聴者離れを少しでも減らすためにつけられた」と当時のアニメージュにて語られている。

当時の桂にとっての集大成として出来上がった作品といえる。

桂の初期の作品群に多く見られるように、本作も特撮ヒーローの影響を色濃く受けており、特に「宇宙刑事シリーズ」や「スーパー戦隊シリーズ」の影響が強く見られる。

担当鳥嶋和彦の意向によりラブコメの要素を取り入れ、独自の色を出すことに成功。ヒロインとして描かれたアオイや美紅といった魅力的な美少女キャラクターは画力の高さや女の子らしい表現もあって作品に華を添え、本作が大きなヒットを収める要因ともなった。

1984年にはパソコン向けアドベンチャーゲームもエニックスから発売され、その後続編も2作制作されている。

テレビ朝日系列にて『夢戦士ウイングマン』のタイトルで全47話が放映。

ヒーローアクションよりも学園ラブコメディーとしての比重が高く、松岡先生やクラスメイトの出番が原作よりも多かった。

またファミリー路線を意識して隣の家に住む小学生・戸鳴正和というオリジナルキャラが登場(のちに原作にもアニメ未登場の姉と共に登場)したり、変身後に前口上を述べたりしている。

主人公健太役の堀川亮(現・堀川りょう)は本作で主演での声優デビューを果たしている。

アニメでは原作とは異なる展開でリメルを倒し、その後アニメオリジナルの「ゴーストリメル編」で完結、ライエル編は制作されず、ドラマLP『FINAL~不滅のヒーローソング~』にて補完される。

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あらすじ (説明はWikipediaより)

変身ヒーローに憧れる中学生の広野健太は、学校からの帰宅途中、頭上に突如現れた異空間から落ちてきた、謎の美少女とノートを連れ帰ってしまう。

そしてそのノートに自作のヒーロー「ウイングマン」を書き込んでしまう。

しかしそのノートこそ、書き記されたことを現実にすることのできる「ドリムノート」だった。

本物の変身ヒーローになる能力を身につけてしまった健太は、ドリムノートと共に現れた、異次元世界ポドリムスから来たというこの美少女・あおいと共に、三次元人の奴隷化とドリムノートの強奪を企むポドリムスの独裁者・リメルの差し向けた怪人、シードマンやゾウジンゲン達と戦っていくことになる。

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登場人物 声優 (説明はWikipediaより)

広野 健太  声 – 堀川亮(現・堀川りょう)

主人公。

「チェイング」の掛け声でウイングマンに変身する。

変身できるようになった当初は全くヒーローとして活躍できなかったが、新体操部に入部してその動きをマスターしたり、筋肉トレーニングをしていくことなどによりヒーローらしく戦えるようになっていく。

後にヒーローアクション部に引きずり込まれ、ヒーローアクション部のオリジナルヒーロー、セイギマンのリーダー、セイギレッドも務めるようになる。

性格は直情直行で、思い込みが激しいタイプ。

恋愛に鈍い朴念仁で、知らぬうちに女を泣かせるタイプでもある。

物語後半では、好きな女の子に自分の気持ちを正直に伝えられない、思春期の少年ならではの苦悩を見せる一面もあった。

原作の最終話ではライエルに殺されたアオイを生き返らせるためにドリムノートに書かれたウイングマンに関する全てを消し、「あおいさんは生き返る」と埋め尽くした。

その甲斐あってかアオイは生き返るものの、それはウイングマン全ての記憶と歴史と時間を引き換えに得た物であり、当然アオイに関する記憶も失うこととなった。

アオイ / 夢 あおい  声 – 川浪葉子

異次元世界ポドリムスからやってきた少女。ドリムノートを作った科学者ラークの娘。

当初、健太と同じ仲額中学校に編入するが、彼らより設定年齢が上(16歳)のためか後に仲額高校に編入する。

登場する姿は三次元(ポドリムス人は我々の世界をこう呼ぶ)人に変身した姿である。

ディメンションパワーを使い健太と共に戦う。

後に結成されるウイングガールズのメンバー。

普段は気が強く口うるさい感情的な女の子ながら、好きな人に素直な感情をうまく伝えられない奥ゆかしい一面を見せる。

物語後半では「年上のお姉さん」へと成長する。

ポドリムスではナァスと恋人同士でプロポーズまでされていたが、そのナァスがリメルの手下として三次元に潜入していたことを知り、元恋人と健太との戦いに板挟みになったアオイは苦悩する。

原作の最終話ではライエルによって命を落とすが、「ウイングマンの全て」と引き換えに生き返ることとなる。

そして健太の前に現れ一方的にキスをして別れを告げ(健太はアオイに関する記憶が無いためパニックになっていた)ウイングマン(=健太)との全てを胸に独りポドリムスへと帰って行った。

小川 美紅  声 – 渡辺菜生子

広野健太のガールフレンド。

新体操部所属。

第一話で先生に叩かれて気を失った健太を、保健委員として看病したことがきっかけで仲良くなった。

当初は健太を「ただのヒーロー好き」としか見ていなかったが、後に彼がウイングマンに変身して、三次元世界の征服を狙う一味と本当に戦っていることを知り、密かに健太に想いを寄せていたことから戦いに参加する。

後に結成されるウイングガールズのメンバー。

性格はぶりっ子で、至って内気。

思ったことをはっきり言えない性格。

アニメ版の口癖は「○○するの、良くないと思う」。

大胆な一面もあり、物語中盤から芯の強い女性へと成長していく。

森本 桃子  声 – 山本百合子

ヒーローが大好きな女の子。

ヒーローアクション部のオリジナルヒーロー、セイギマンのセイギピンクとして登場するが、健太が本物の敵と戦っていることを知り、自らも戦いに参加する。

初期は寡黙だったが、物語が進行する上で朗らかな性格となる。

実は健太とは小学校時代の事件をきっかけに一途に想っている健気な娘。

後に結成されるウイングガールズのメンバー。

そばかすが特徴。

布沢 久美子  声 – 中野聖子

新聞部所属。

人呼んで『仲額中のナシモト』。

特ダネを求めて健太を追いかけているうちに、本当にヒーローに変身できることを知る。

それをネタに自らも変身できるようにしてもらい、ウイングガールズ結成を提唱した。

視力が悪く眼鏡を着用していることがコンプレックスで、変身できるようにしてもらう際には「変身すると視力がよくなる」との一文を挿入させている。

彼女と桃子の変身コスチュームは、原作では健太のクラスメートで絵の得意な和正が、彼女の絶望的なまでに絵心の無いデザインを見かねて一から描き直した物であり、露出が大きいものとなっている(アニメ版では久美子の絵を基に、健太がデザインを直している)。

性格は、自己中心的で周りを巻き込む迷惑なタイプ。

トラブルメイカー。

ちゃっかり者で、思い込みが強い。

物語後半では一途に想い続ける女の子らしさを見せた。

美森 くるみ  声 – 堀江美都子

人気ナンバー1のトップアイドル。

大人びた落ち着きと、好奇心旺盛な性格を併せ持つ。

あるきっかけから、健太がウイングマンに変身し自分達を守ってくれていることを知り、応援する。

取材でウイングマンの素顔を問われたこともあるが「彼に危険が及ぶので」とノーコメントを通した。

「ザ・ベストテン」にヒントを得たと見られる歌番組の中で「WING LOVE」(アニメ版は「いけない三角関係(トライアングル)」)を歌うシーンも。

登場する機会は少ないが、大人びた女性のかわいらしい一面も描かれている。

趣味は七宝焼き。

リロ / 桜瀬 りろ  声 – 石澤美華

リメルの配下であるドクターアンバランスが造り出したゾウジンゲン(人造人間)。

歌声で人を意のままに操る能力を持つ。

声を衝撃波に変え攻撃したり、物を壊すこともできる。

仲額中学校(健太達の1年下)に編入して三次元征服計画に従事するが、リメルを裏切ってウイングマンの味方につく。

アニメにおいてはポドリムス人で、あおいとは全く違うディメンションパワーを持っているという設定にされている。

自己中心的で好き嫌いが激しくわがままな性格だが、あおいのことは慕っている。

健太には反抗的だが結局協力してしまう。

「~ですわ」「~ですのよ」といったしゃべり方をする。

ドクターラーク  声 – はせさん治

アオイの父。

ドリムノートを開発し、ゾウジンゲンの原型を生み出したポドリムスきっての優秀な科学者。

原作第5話でキータクラーにアオイと引き離され、そのまま独房に監禁されるが、ドリムノートを通じて健太を支援したりもする。

リメルが倒れたのも束の間、ライエルの襲来で制圧されたポドリムスを脱出し三次元でアオイと共に暮らすようになる。

三次元人の姿を取る際は苦みばしったダンディーな容姿を持つ。

ディメンションパワーで警官の身分を得て健太の行動をフォローしたり、テレビ局から盗んだ特撮ヒーローの着ぐるみを着て健太のピンチを救うこともあるが、ずっと三次元人に変身しているのは疲れるらしく、自宅内では元の姿に戻っていることもある。

明朗でお茶目な性格の持ち主。

楠冨 青三  声 – 目黒光祐

ヒーローアクション部のメンバーで、セイギブルーを名乗る。

学年テストで常に首位。

顔立ちの割りにテンションが高く、やや空回りしている。

北島 みどり

ヒーローアクション部のメンバーで、セイギグリーンを名乗る。

学級委員長を務めたことがある。

「いい人」で片付けられるタイプ。

渡辺 広黄  声 – 橋本晃一

ヒーローアクション部のメンバーで、セイギイエローを名乗る。

一見無口そうだが、思った事を口にする(毒舌)。

リロいわく「あなた暗そうだからベースが弾けそう」とのこと。

松岡 ケイ子  声 – 島本須美

健太達の担任教師。

彼らのヒーローごっこに理解を示さない、現実主義に見せかけて、美男子には目が無い分かりやすい性格の先生。

武器は出席簿と説教。

ケイ子という名前はアニメのみで、原作では公表されていない。

リメル  声 – 田中康郎

ポドリムスを支配する悪の帝王。

本来は普通のポドリムス人であるが、支配下に置いたポドリムス人からディメンションパワーを奪い、強大な力を持っている。

ゆえに彼に奴隷化されたポドリムス人はディメンションパワーが使えず、肉体労働を余儀なくされている。

三次元人の奴隷化とドリムノートを狙っている。

ポドリムスの決戦で、描写はされないがヒートショックでウイングマンに倒されたかに思われた。

しかし、死んだと思わせておいてドクターラークに化け、さらには健太に取り付き、彼を操ってあおいを殺そうとする。

だが、健太の正義の心の前に敗れ、本当の最期を迎える。

キータクラー  声 – 富山敬

リメルの片腕とも言える一の部下で、健太が初めて対決した敵。

人間型だが、手は鋭い爪の付いた3本指(親指他2本)。

ポドリムス人ともシードマンとも異なるようだが、正体は最後まで不明。

健太に近づくため三次元人に変身し、北倉俊一の名前で教師として仲額中学校に赴任、ヒーローアクション部の顧問になる。

特撮作品でお約束の悪の組織の幹部キャラクターで、シードマンを率いる。

その一方で、リメルを倒し、自らがポドリムスの支配者になる野心を持ち、テレビ局から特撮ヒーローの着ぐるみを盗み、それを念力で操り健太にリメルを倒させる手助けをしている(そのため、後にドクターラークが着ぐるみを着て登場したさい、皆がキータクラーだと思い込んでいた)。

リメルが倒された後、ライエルの元に身を寄せ、ヒーローものによく見られる孤高の宿敵キャラクターとなる。

ウイングマン=健太をライバルとして認め、名実ともにヒーローとなった彼との決着をつけるために最終回一話前で再び健太と戦うが敗れる。

しかしその後のライエル戦では健太に勝機を作るためライエルに組み付いて動きを封じ、健太の救助を拒んでヒートショックでライエルとともに散っていった。

シャフト  声 – 塩沢兼人

リメルの部下でキータクラーと並ぶ幹部キャラクター。

正体は滅多に誕生しない高等シードマン。

健太に近づくため仲額中生徒・黒津に憑依、ヒーローアクション部に入部する(セイギマンではブラックを担当させられた)。

キータクラーとは敵対しており、彼の手柄を横取りしてまで戦果を挙げようとした。

アニメ版では黒津はシャフトの仮の姿として描かれていた。

また、高等シードマンに変身しない代わりに第2形態を持っている。

ドクター・アンバランス  声 – 大竹宏

リメルの部下でゾウジンゲンやシードマンを作り出した科学者。

実はラークが自分の助手として作ったゾウジンゲン第1号である。

アニメでは直接戦闘能力が無いのに対し、原作では戦闘能力も高いようだが、物語中、実際の戦闘は一度しかしていない。

ナァス(斉藤辰夫)  声 – 島田敏

アオイの元、恋人。

本編ではリメルの手下として登場する。

野望のためにアオイを言葉巧みに誘惑し、ドリムノートを奪おうとしたが失敗し、最期はウイングマンのデルタエンドで倒される。

アニメ版はアオイが自らの手で倒した。

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【主題歌 (説明はWikipediaより)】

【オープニング】

【曲名】 異次元ストーリー
【作詞】 竜真知子
【作曲】 林哲司
【編曲】 奥慶一
【歌】 ポプラ

【エンディング】

【曲名】 WING LOVE
【作詞】 竜真知子
【作曲】 林哲司
【編曲】 奥慶一
【歌】 山中のりまさ

【挿入歌】

【曲名】 Bad Dreamin
【作詞】 竜真知子
【作曲】 奥慶一
【編曲】 奥慶一
【歌】 ポプラ

【挿入歌】

【曲名】 Blue Sensation
【作詞】 吉田健美
【作曲】 奥慶一
【編曲】 奥慶一
【歌】 ポプラ

【挿入歌】

【曲名】 私のPretty Boy
【作詞】 竜真知子
【作曲】 奥慶一
【編曲】 奥慶一
【歌】 ポプラ

【挿入歌】

【曲名】 Afternoon Samba
【作詞】 吉田健美
【作曲】 林哲司
【編曲】 奥慶一
【歌】 山中のりまさ

【挿入歌】

【曲名】 風の冒険者
【作詞】 竜真知子
【作曲】 奥慶一
【編曲】 奥慶一
【歌】 山中のりまさ

【挿入歌】

【曲名】 いけない三角関係 (トライアングル)
【作詞】 竜真知子
【作曲】 林哲司
【編曲】 奥慶一
【歌】 山野さと子

【挿入歌】

【曲名】 恋のミラクル・ビーム
【作詞】 竜真知子
【作曲】 奥慶一
【編曲】 奥慶一
【歌】 橋本潮、こおろぎ’73

【挿入歌】

【曲名】 悪!裂!ウイングマン
【作詞】 吉田健美
【作曲】 奥慶一
【編曲】 奥慶一
【歌】 宮内タカユキ

【挿入歌】

【曲名】 ショック!ウイングマン
【作詞】 吉田健美
【作曲】 奥慶一
【編曲】 奥慶一
【歌】 宮内タカユキ

【挿入歌】

【曲名】 Desire (欲望)
【作詞】 吉田健美
【作曲】 樫原伸彦
【歌】 宮内タカユキ

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