原作 新谷かおる
連載・掲載誌 週刊少年サンデー
掲載期間 1981年44号~1985年32号
テレビアニメ放送期間 1984年9月27日~1985年7月12日
テレビアニメ放送時間 木曜日 19時30分~20時00分 など
放送局 フジテレビ系列
話数 全36話
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新谷かおるによる日本の漫画作品、およびそれを原作としたテレビアニメ作品である。
本作は、『週刊少年サンデー』(小学館)1981年(44号)から1985年(32号)まで連載された。
新谷はそれまで月刊誌と隔週刊誌の連載経験のみであり、本作が初の週刊誌連載である。
タイトルは日本映画にありがちなダサいものらしく、ダサくダサくして決定したという。
単行本は全19巻、復刻版(スーパービジュアルコミックス版)は全7巻、文庫版(スコラ漫画文庫シリーズ版、MFコミックス版)は全11巻が刊行されている。
第30回(1984年度)小学館漫画賞受賞。
漫画作品で初めて耐久二輪レースを主題にした本格的な題材描写と、ラブコメやドタバタギャグを多分に含みながらも時には人の生死や複雑な人間関係を重く描いたエピソードもあり、娯楽性の高いストーリー構成となっている。
連載開始当初は読者人気投票での順位が伸びず、新谷はレースになぞらえ「下位からのスタートで、打ち切り寸前だった」と語っていたが、週刊誌向けにストーリー構成を練り直すなどの試行錯誤を経て徐々に順位を上げ、最高で2位まで上り詰めた結果、小学館漫画賞を受賞し最終的に同誌の看板作品の1つとして高い人気を得た。
また、1984年にはフジテレビでテレビアニメ化された。
制作会社・国際映画社の倒産により、中途半端な形での終了となった。
放送直前の「アニメージュ」で掲載されたスタッフのインタビューによると、アニメ版のオリジナル展開としてモトクロスレースのエピソードを入れる予定だったが、打ち切られた為、未製作に終わっている。
放送当時、初期話数を編集の上、一部カットを追加したビデオ全1巻が東芝ビデオより発売されていた。
1984年、TVアニメ化のタイアップ商品として有井製作所から主人公他のキャラクターが乗ったデフォルメバイクと、沢渡緋沙子の乗ったコルベットがプラモデルとして発売された。
あらすじ (説明はWikipediaより)
同じ日に同じ病院で生まれ、「鷹」という同じ名前を持つ沢渡鷹と東条鷹。
沢渡はストリートライダーとして奥多摩でローリング族や暴走族を相手に、東条はレーシングチームに所属する生粋のサーキットレーサーとして日々を過ごしていた。
2人の「鷹」はある日、沢渡のバイク仲間の死をきっかけに出会い、やがて耐久二輪レースの世界でライバルとして互いを高め合い、共に世界の頂点を目指していく。
だがこの2人には、当人たちの知らない出生の秘密が隠されていた…。
登場人物 声優 (説明はWikipediaより)
沢渡 鷹 声 – 古谷徹
本作の主人公。
ストリートライダー(当初の愛車はカワサキ・Z400FX)だったが、東条との出会いをきっかけにレースの世界に飛び込む。
沢渡緋沙子の一人息子として母1人子1人の環境で育ち、仲良く親子ゲンカを繰り返す親思い。
マザコンの気があり、猪突猛進にしてアホでむっつりスケベな性格である。
動物的本能のままコース取りそっちのけで走っていた荒削りな才能は実戦で磨かれて行き、その潜在能力は時に東条を凌ぐこともある。
後に自身の出生の秘密が語られるが、彼が真実を知るのは物語終盤であった(緋紗子にお前は私の子供じゃないと言われた事もあったが本気にせず茶化した)。
最終話で公私共に自分の支えになったパットと結婚する。
東条 鷹 声 – 塩沢兼人
本作のもう1人の主人公。
東亜自動車社長の令息で母とは死別しており、父と妹の3人で暮らしている。
沢渡とは対極の知的でクールな性格だが、緋沙子がらみになると抑えていた感情を露にする傾向がある。
レーサーとしての才能は天才的なものでありライディング技術に加えマシンやシステムの開発と自らのチームの運営も行うほどであるが、出生時の事故が原因で、大きな炎を見ると身が竦んだり幼児退行する致命的な弱点も抱えている。
沢渡とは異なり、マシンやシステムの開発・研究を通じて、薄々ながらも自身の出生に秘密があることに気付いていった。
父親の勧めで一旦はレースからの引退を決意したが、結婚式当日の交通事故によるマリーの急逝を機に撤回し、世界耐久選手権を目指すことになる。
沢渡 緋沙子 声 – 藤田淑子
沢渡の母親で、医師だった夫を火事で失い女手一つで息子を育てる。
苦労の末にカリスマ美容師として成功し、美容院を経営し芸能界にも多くの顧客を持つ。
姐御肌で息子への愛情が人一倍強く面倒見の良い性格ながら、誰もいない所では涙脆くか弱い一面もある。
いつ、どこで学んだのかは不明だが、英語・フランス語が堪能である。
二輪・四輪共にレーサー級の腕前の持ち主で愛車はコルベット・スティングレー・C3。
自身の結婚式を挙げられなかったために抱いていたウェディング・ドレスへの想いは、最終話で息子とパットの結婚に乗じて果たされる。
花園 明美 声 – 内海賢二
名前に似合わず男性で、カッパ頭で老けて見えるがふたりの鷹と同齢である。
沢渡の遠縁で、大学受験時に沢渡家に居候していたため沢渡を「鷹ぼっちゃん」と呼ぶ。
その容姿からは想像できないほどの凄腕天才エンジニアで、最初は彼を軽く見ていた者もその技術力を見てからは次第に一目置くようになっていく。
後に吉村の下での修行を経て、二輪駆動バイク「バトル・ホーク」の設計・開発を手掛ける。
パトリシア・ウェラー 声 – 富沢美智恵
通称パット。
大富豪ウェラー家の娘で全米F2のチャンピオン。
非常に陽気な性格でひょんな事から緋沙子と意気投合する。
しかし自身の出生と家庭環境が原因で心の奥底には自殺願望を抱えており、父の主催するレースを利用し自らの死をもって両親と継母に復讐しようとするが緋沙子の身を挺(てい)した説得により思い留まり両親と和解し、緋沙子を「日本の母親」と慕うようになる。
再来日後は努力家である元々の性格に加えてヤキモチ焼きの一面を見せるようになり、同じ大学に編入し沢渡家で生活するようになる。
さらに沢渡と恋仲になり(緋沙子の影響もあって沢渡を尻に敷くことが時々あるが)婚約を経て、最終話で結婚する。
東条 美亜 声 – 三浦雅子
東条の妹で、ブラザーコンプレックスの持ち主である。
暴走族に囲まれた所を沢渡に救われ恋心を抱くが、物語中盤で兄と沢渡の出生の秘密を知ることになる。
その後の沢渡への想いは、パットの存在もあって兄に対する思慕へと変化していき、物語中盤からは緋沙子とパットを自身の姉的存在として慕うようになった。
ピアニスト志望で東京ピアノコンクールでの優勝を経て、自立を目標にドイツの音楽学校に留学した。
デビッド・アルダナ 声 – 野島昭生
実在の人物で、「全開男」の異名を持つ一流ライダー。
本作では破天荒な性格に描かれており、沢渡とサーキットでの競争の末に共に奇行に走ったり、パットと絡めたギャグメーカーともなった。
後に物語終盤のボルドール24時間世界耐久選手権で東条に招聘され、「バトル・ホーク」3人目のライダーを務める。
エビさん 声 – 屋良有作
実在の人物で、実在のバイクショップ「バリバリ」の店主。
本作では沢渡の行きつけのバイクショップとその店主として描かれており、沢渡のレーサーとしての成長を支えた。
岡田 流火 声 – 戸田恵子
勝気な姉御肌の看護婦でサーキットレーサーとしても沢渡に劣らない腕前を持っている。
レーサーを目指す弟がいる。
【主題歌 (説明はWikipediaより)】
【オープニング】
【曲名】 ハートブレイクCrossin’
【作詞】 売野雅勇
【作曲】 芹澤廣明
【編曲】 芹澤廣明
【歌】 陣内孝則
【エンディング】
【曲名】 サヨナラを言わないでくれ
【作詞】 売野雅勇
【作曲】 芹澤廣明
【編曲】 芹澤廣明
【歌】 陣内孝則
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