原作 スタジオぬえ
テレビアニメ放送期間 1983年7月3日~1984年4月8日
テレビアニメ放送時間 日曜日 14時00分~14時30分
放送局 TBS系列
話数 全35話
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[csshop service=”rakuten” keyword=”超時空世紀オーガス” sort=”-sales” pagesize=”1″ mode=”embed”] ●概要 (説明はWikipediaより)
毎日放送を制作局としてTBS系各局で放送されたSFアニメ(ロボットアニメ)である。
大ヒット作『超時空要塞マクロス』の後番組として製作された超時空シリーズ第二作。
スタジオぬえ、アートランドに在籍の各スタッフが引き続き登板したが、マクロス製作の中心的人物であり、同作の劇場版の監督に就任した河森正治は本作には参加していない。
制作はタツノコプロから東京ムービー新社に交代。
放送当時はマクロスの近未来に関連する作品ともいわれたが、マクロスの後継作(マクロスシリーズ)登場後、その解釈は希薄になっている。
この事に関してはこれまで公には否定も肯定もされないままだった。
なお、オーガスの世界では2050年代末より統合軍分裂戦争が勃発する設定となっている。
その後、スタジオぬえが近年改訂した、マクロス歴史年表によれば、1995年、『未知の時空震によって、銀河系の時間軸が複数に分岐』とあり、本作品は『「ASS-1」こと「マクロス」が地球に落下して来なかった世界での、未来の出来事』と規定されることになった。
このため、新中州重工他のマクロス世界の企業名や事象名が登場することについては、今後スタッフ公式にも一種の平行世界として説明されることとなる。
元々の企画がSFパロディーだったマクロスに比べ、スタジオぬえの本領である本格的なSFテイストの設定で、タイムトラベル、平行世界、軌道エレベータなどのSF要素が盛り込まれている。
異世界風のメカニックコンセプトを宮武一貴が創出し、同時期の『聖戦士ダンバイン』と並んで宮武デザインの代表作となった。
メカデザインは当初石津泰志が単独で手がける予定だったが、その作業が大幅に遅れたため宮武がメインとなったという裏話がある。
玩具・プラモデルなどのスポンサー商品の売り上げ不振という結果を招き、さらにはスポンサーの一社のタカトクトイスの倒産の一因ともなった。
あらすじ (説明はWikipediaより)
西暦2062年、地球は軌道エレベータの所有権を巡り、2つの陣営に分かれて争っていた。
桂木桂の所属する自由宇宙軍(フリーダム・スペース・コープス)は最新のD兵器・時空震動弾を用いて軌道エレベータのエネルギープラント破壊作戦を敢行する。
だが、相手陣営の抵抗が激しく撤退せざるを得ない状況になり、憤慨した桂は未調整の時空震動弾を作動させてしまう。
その結果、暴走した時空震動弾により時空は混乱し、世界はあらゆる多元世界の混じったパッチワークのような世界、相剋界に包まれた「混乱時空」と化した。
そして桂自身も時空転移に巻き込まれ、時空振動弾破裂の20年後、混乱時空世紀20年(西暦でいえば2082年)の世界に飛ばされてしまった。
桂はエマーンの隊商に拾われ行動を共にするが、混乱時空修復の鍵となる「特異点」とみなされ、各勢力の争奪戦にさらされる身となる。
さらに、もう一人の特異点、オルソンはチラムのエースパイロットとして桂の前に立ちはだかる。
過去と現在が複雑に絡み合う中、時空再生に向かって桂木桂はオーガスを駆る。
登場人物 声優 (説明はWikipediaより)
桂木 桂 声 – 速水奨
主人公の地球人。
フリーダム・スペース・コープスの戦闘機パイロット(少尉)。
敵に奪われるくらいならばと新開発された時空振動弾を用いたため、数多くの並行世界を巻き込んだ時空破壊を引き起こし、時空の歪みの元凶である「特異点」として各陣営から狙われることとなる。
時空破壊の余波で20年後の世界に飛ばされ、たまたま通りかかったシャイア率いるエマーンの隊商に拾われて、オーガスのパイロットとなる。
スケベで女性関係に節操のないマイペースな自由人だが、パイロットとしての腕は天才的で、エマーンの技術を使ったモラーバやオーガスをいとも簡単に乗りこなした。
中盤以降は自ら招いた時空混乱の責任を負い行動する。
ミムジィ・ラース 声 – 佐々木るん
エマーン人の少女。
17歳。
ファクトリーの一員でスレイと婚約していたが、時空移動をしてきた桂と関わり強く惹かれていく。
妊娠期限が迫っており、恋の板挟みに悩む。
エマーン本国有数の名家、ラース家の次期後継者だった。
ちなみにラース家はシャイアの実家、トーブ家と微妙な対立関係にあったという。
物語が進む内に桂と結ばれ、妊娠。
最終回の描写から後に彼の子を産んだとされる。
最終回の結末部では様々な可能性の人生を送る彼女の様子が描かれていた。
シャイア・トーブ 声 – 滝沢久美子
エマーン人の女性。
グローマ・ファクトリーのリーダー。
トーブ・インダストリアル・ファミリーというグループに属し、グローマの面々はシャイア・サブ・ファクトリーとも呼ばれる工業集団だった。
そのため戦闘能力は低く、ドリファンドやオーガロイドの修理・改造等に能力を発揮した。
妊娠期限をすでに終えているため、桂と混浴しても意に介さないが、劇中後半にはチラムの総裁に恋愛感情を抱いてるかの如き描写もある。
信頼されるリーダーではあるが些か優柔不断かつ思慮に欠ける所があり、ファクトリーの面々には「ミムジィがいないとちょっと頼りない」と言われる事もある。
スレイ 声 – 三橋洋一(現・ 橋本晃一)
ミムジィの婚約者だったが、大人しい性格が災いして桂の介入を許してしまう。
彼女を振り向かせようとファクトリーの貴重な男手として戦闘に参加。
グローマをチラムの攻撃から救うため、カスピ・クレーターで囮となって死んだと思われていたが、ワルシャワの手前で帰還する。
その時、ミムジィは生理現象の発熱で意識不明状態で、彼女の意識が戻る前に戦死する。
マーイ 声 – 花咲きよみ
ファクトリーの一員。
おてんばで勝気なエマーン人の少女。
リーアとは双子である。
赤いモラーバに乗る。
パイロットとしては素人同然だったが、リーア共々、チラムとの実戦を経る内に腕を上げ、エマーン本国に帰還する頃にはエース級と呼べるまでに成長していた。
リーア 声 – 坂本千夏
ファッションなのか、科学の発展したエマーン界で丸眼鏡をかけている少女。
マーイとは双子。
身近にミムジィという例を見ているために、姉妹共々「男を知らぬ嫁き遅れ」になる事に危機感を抱いている。
黄色いモラーバに乗る。
戦闘要員として注目されがちだが、姉妹のファクトリーでの主な仕事はあくまで売り娘である。
パプティ 声 – 高田由美
ファクトリーの一員。
チラム軍との交戦で夫を亡くすが、気丈にヴィーとロームという双子の赤ん坊を育てる。
常に両手に子供を抱いて行動している。
グローマの砲撃手を務め、最終決戦では片手に赤子を抱き、足でゆりかごをあやしながらりロータリーキャノンを射撃していた。
チラムとの交渉の際には、赤子共々、人質交換要員となった。
リーグ 声 – 大山高男
エマーン人の男性。
ファクトリーの技術リーダーでオーガスの設計者。
エマーン界屈指のエンジニア。
終盤ではチラムの科学者と共に時空変換装置の開発に加わる。
ゴーヴ 声 – 北村弘一
エマーン人の男性。
商魂たくましい老人。
オーガス命名の際は「ギャモン」にすべきと主張。
終盤にミムジィが妊娠した際も「名前は今度こそギャモン」とこだわりを見せる。
親しみを込めて桂からは「じいさん」と呼ばれていた。
モーム 声 – 室井深雪(現・深雪さなえ)
人工生命による戦闘国家「ムー」製の人造人間。
アンテナなどのロボット的記号を一切持たない人間の少女そのもののデザインは、当時としては新鮮だった。
人間の同年齢の少女と比較するとバストが大きめで、胸元にメンテナンスハッチがある。
アトランタ人の店で桂に「私を買ってください」と声をかけ、人身売買と間違えた桂木桂が店主に掴み掛かる一幕もあったが、結局、桂がミムジィにおねだりする形で購入され、ファクトリーの一員となる(ミムジィ曰く「腕に抜け癖がある」として値切られていた)。
このために、購入者である桂を「ご主人様」や「桂(けい)様」と呼ぶ。
本来の用途は看護婦だが、掃除洗濯などの家事全般や機械修理、果てはデバイスによる戦闘すらこなす。
まだ配線の接続が完了して無かった状態で初出撃したオーガスに取り付いて修理したり、機能停止していた大尉を再起動させたりした。
かつてのムーでは同系機が大量生産されていたと考えられ、アニメのムックにはたくさんのモームが登場するイラストもあった。
バッテリーが充電及び交換が出来ないタイプのため、寿命(稼働時間)が限られていた。
ジャビー 声 – 銀河万丈
直立した巨大なオオトカゲのような姿だが、チラムやエマーンといったヒューマノイドとは別の進化を遂げた平行世界上の地球人(竜族)で、穏やかで冷静な性格。
グローマに同行し生き別れになった恋人リップルを探していたが、ストーリー終盤に発見した故郷は温暖化の影響で滅びていた。
超感覚を持ち、桂にアドバイスをする。
オーガスの名付け親。
何らかの特殊な器官が尾にあり、時空転移を予知したり、桂木桂が大特異点に到着したことを察知したりした。
ファクトリーでは客寄せの見世物として、嫌々ながら喉に火炎放射器を仕込み、世にも珍しい「ドラゴン」として火を吐くのが仕事である。
大尉 声 – 屋良有作
ムーの重ロボット兵。
モームに拾われ修理を受けたあと行動を共にする。
当初は役立たずかと思われていたが、大尉の階級にふさわしい戦闘力を持ち、普段は「わしの出る幕では無い」と戦闘ロボでありながら出撃を拒否することもあったが、モームにこわれてしぶしぶ出撃した際にはいともたやすく多数のチラムのデバイスを破壊している。
一度ムーに帰還するが、現在のムーのあり方に疑問を持ち、「人間の足りないところをロボットが補うのだ」と結論する。
終盤では軌道エレベータで桂とオルソンを上階へ向わせるために身を挺して入り口を守った。
再度の時空振動弾爆発後は封印された「残された世界」に軌道エレベータと共に飛ばされてしまう。
オルソン・D・ヴェルヌ 声 – 鈴置洋孝
桂の士官学校からの親友で、フリーダム・スペース・コープスでもコンビを組んでいた。
桂とともに時空混乱に巻き込まれ第二の特異点となったが、桂よりも5年早く15年後の世界に飛ばされた。
相剋界となったこの世界に残った地球人勢力チラムの特務少将となる。
桂が20年後へ時空転移してきたため、再会時は桂よりも5歳年上となっていた。
D兵器開発の進展に伴い大尉に降格された後に軍を脱走。
桂とともに大特異点を目指し、時空の混乱を収拾しようと試みた。
桂と対照的に真面目な性格。
自由奔放な桂のフォローも厭わない面倒見の良い人物。
アテナ・ヘンダーソン 声 – 勝生真沙子
チラム陣営の女性エースパイロット。
階級は少尉。
愛国心が強く、軍の特異点奪取作戦のため桂を追う。
実は桂の娘で、1話での時空変動の前の母ティナとの「逢瀬」の時に出来た子と分かり苦悩する。
時空転移のタイムラグのせいで母の臨終を看取ってやれなかった上、同年齢のミムジィと付き合い、その上子供を身篭らせた事で母の事を忘れたと思い桂を恨んでいたが、後に桂と和解してグローマに乗る。
天才パイロットである桂という父の血筋とその親友で互角の腕を持つオルソンに鍛えられたためにパイロットの腕はエース級。
操縦の癖も似通っているのか、桂はアテナとの戦闘時「鏡の中の俺と戦っているみたいだ」と漏らした。
母ティナの面倒を見てくれたオルソンを「おじ様」と慕い、やがて愛情を意識するようになる。
ロベルト 声 – 石森達幸
アトランタのトランの町近くに駐屯していたチラム軍イシュキック部隊の隊長で、階級は大尉。
後に特異点追撃部隊に抜擢され、オルソンを失脚させて大佐となる。
野心的な人物で功績のためには味方すら犠牲にしようとする。
特異点奪取のためグローマを執拗に追跡するが目的を果たせず、軍内部での立場が悪化したために無理な作戦を強行。
グローマの砲撃からヘンリーを庇って戦死してしまう。
ヘンリー・スタイガー 声 – 林一夫
ロベルト隊の副官で階級は中尉。
当初はロベルトを利用して出世を企む描写も見られたが、自分を庇ってロベルトが戦死した後は、復讐のために軍を隊ごと脱走。
上層部の思惑を無視して特異点である桂とオルソンを殺害しようとする。
オルソン曰く「桂に似た猪突猛進な男」であり、熱血漢的な描写がされていた。
イシュキック(コマンダーバージョン)でアテナのナイキックと互角に渡り合う腕を持ち、その技量はチラム軍でも高い。
ウェズリー 声 – 平林尚三
D計画関連の任務を司るチラムの将官。
オルソンやロベルトの直属上司であった。
禿頭の偉丈夫。
高圧的かつ好戦的な性格であるが、チラムに対する忠節は高いので総裁からの信任は厚い。
階級は中将。
ジェフリー・ホワイト 声 – 村松康雄
チラム総裁。
国家の存続のためには手段を選ばないが私心はない。
生存のために民主主義を抑圧していることに心を痛めていた。
シャイアを利用するために紳士的な態度と思わせぶりな会話で接しており、彼女からは好意を寄せられていた。
マニーシャ・トーブ 声 – 一条みゆ希(現・ 一城みゆ希)
エマーン人の女性。
トーブ家の当主で、シャイアの双子の妹。
トーブ家警備部隊を率いて前線にも出る女傑である。
過去に恋愛を巡ってシャイアとの確執があり、その事も根底にあってか当初は桂を奪取すべくグローマを追っていたが、後半はシャイアに協力し、国家レベルのリーダーとして援護にまわる。
カウンスル・ローイヤ 声 – 藤本譲
エマーン本国からミムジィの母が危篤なのを伝え、ミムジィを連れ戻しに来たラース家の顧問アドバイザー。
ラース家にとって執事的な立場にいるらしく、ラース家の次期当主である「お嬢様」(ミムジィ)が、トーブ家主体のグローマに居る事を快く思ってはいない。
ティナ・ヘンダーソン 声 – 吉田理保子
時空混乱前、桂が交際していた女性の一人。
時空混乱後は娘アテナを育てていたが、桂と再会する前に亡くなった。
なお、回想シーンを見る限り桂のことは決して悪く言っていなかったようである。
ナレーター 声 – 銀河万丈
【主題歌 (説明はWikipediaより)】
【オープニング】
【曲名】 漂流~スカイハリケーン~
【作詞】 三浦晃嗣
【作曲】 ケーシー・ランキン
【歌】 ケーシー・ランキン
【エンディング】
【曲名】 心はジプシー
【作詞】 三浦晃嗣
【作曲】 ケーシー・ランキン
【編曲】 ケーシー・ランキン
【歌】 ケーシー・ランキン
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