宇宙戦士バルディオス 【概要・あらすじ・主題歌・登場人物・声優】

原作 葦プロダクション

テレビアニメ放送期間 1980年6月30日~1981年1月25日

テレビアニメ放送時間 月曜日 18時45分~19時15分

放送局 東京12チャンネル(現・テレビ東京)系列

話数 全31話

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概要 (説明はWikipediaより)

東京12チャンネルで放送された、葦プロダクション・国際映画社製作のロボットアニメ。

後に劇場版も公開された。

本作は国際映画社が初めて手がけたロボットアニメであり、『亜空間戦士ビッグバーン』として企画がスタートした。

葦プロがロボットアニメを手がけるのは『超合体魔術ロボ ギンガイザー』以来、3年ぶりである(『ギンガイザー』失敗でいったんロボットアニメの制作から手を引き、ファンタジーアニメ・ギャグアニメ路線(『女王陛下のプティアンジェ』、『くじらのホセフィーナ』、『ずっこけナイトドンデラマンチャ』、『ふたごのモンチッチ』)を手がけるも大成功とは言い難いものであった)。

スタッフは『ホセフィーナ』と『ドンデラマンチャ』の混成スタッフで制作され、元スタジオZのメンバーであった亀垣一らによるスタジオZ5作画担当作品としては第2作目である(ちなみにスタジオZ5の最初に関わったのは東京ムービー制作の『太陽の使者 鉄人28号』)。

脚本家も『ホセフィーナ』と『ドンデラマンチャ』で混成されたが、新たに首藤剛志が加わった。

本作開始当初は『宇宙戦艦ヤマト』、『銀河鉄道999』といった松本零士原作アニメや『ルパン三世』といったアニメのブームが一段落し、『機動戦士ガンダム』が放送期間短縮となったが、放送終盤に大きなムーブメントを起こした後で、「ポスト・ヤマト」「ポスト・ガンダム」となるアニメ作品を各社が模索していた時期で、本作も様々な要素を取り入れた意欲作として放送が開始された。

しかしアニメ雑誌でもまだ「ヤマト」「ルパン」「ガンダム」関連の記事が多く、また「ポスト・ガンダム」として本命視されていた『伝説巨神イデオン』が放送中だったこともあり、本作の関連記事は小さく、地味なスタートとなった。

全39話を予定した作中では、やや高年齢の視聴者層を意識したハードなエピソードが展開されたが、作画面でのバラつきが多かったことからアニメ雑誌での誌面獲得もできなかった。

また、度々の時間変更がされていた。

結局、これからクライマックスに入るという時に打ち切りとなった。

完成済み未放送フィルムは3話分あり、コンテも最終話まで完成していた。

この衝撃的な最終話の反響は大きく、放送終了直後から問い合わせが殺到、完全版の放送を求める署名活動やファン集会、自主上映会が開催された。

製作会社もこの雰囲気を敏感に感じ取っており、アニメ雑誌への未公開ストーリーや映像の提供が積極的に行われ、さらに1981年4月には「豪華本」といわれる愛蔵本が製作元の葦プロから直接出版された。

後年、未放送分を含む34話(テレビ放送は31話)を収録したレーザーディスクとDVD、ブルーレイディスクが発売されている。

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あらすじ (説明はWikipediaより)

物語はソウルと呼ばれる恒星の第1惑星、S-1星から始まる。

かつては高度な文明を誇っていたが、いつの頃からか地表は放射能に汚染され、地下都市でしか生活のできない星と化していた。

さらに放射能汚染と物資不足は年を追うほど深刻な状況となっており、地下都市の人民の生活すら存続が危うくなっていた。

S-1星首脳部では2つのグループの意見が対立していた。

一つは、科学力による放射能の浄化を第一とする科学者グループ、もう一つは軍事力によって居住可能な惑星を侵略し、その星への移住を主張する軍部である。

だが、軍部を掌握する皇帝親衛隊のガットラーは、皇帝を暗殺し最高権力者、総統を名乗り、亜空間要塞「アルゴル」で侵略目標の惑星へと旅立つ。

親衛隊によって科学者の父を殺され、皇帝殺しの濡れ衣を着せられたマリン・レイガンは、亜空間戦闘機パルサバーンでアルゴルに戦いを挑むが、アルゴルの亜空間突入に巻き込まれてしまう。

亜空間突入時のトラブルから西暦2100年の太陽系へと流れ着いたアルゴルは、第3惑星・地球が居住可能と知り、アルデバロンは侵略を開始した。

一方、地球防衛組織・ブルーフィクサーのバルディプライズに救出されたマリンは、ガットラーへの復讐心とパルサバーンを唯一操縦できる才能、そして何よりも青い海、大自然を愛する心を認められ、パルサバーンに地球メカを改造、合体させることによって誕生した巨大ロボット「バルディオス」でアルデバロンと戦うこととなる。

味方である地球人たちからは孤立し、そして同胞であるS-1星人からは裏切り者と罵られながらマリンは孤独で過酷な運命へと立ち向かっていく。

幾多の戦いを経て、水星と金星が消滅し、地球の地形が一変するほどの激しい戦いの中、マリンは人類が恐るべきタイム・パラドックスの渦中にいることを知る。

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登場人物 (説明はWikipediaより)

マリン・レイガン  声優 – 塩沢兼人

S-1星人。

特務戦闘隊特別隊員。

20歳。

パルサバーンのパイロット。

父を殺したガットラーを追って地球に辿り着いた。

その素性から母星からは裏切り者、地球人からはスパイの疑いを掛けられる。

青い空と海を汚す者は許さない熱血漢。

S-1星ではUFムセイオンと呼ばれる平和主義者の集まる学校の学生で、最高学位であるUF学士号を獲得しており、軍部の同校制圧後は父親の研究を手伝っていたようである。

地球来訪後もこうした科学知識は彼の大きな武器となる。

外見的特徴は青みがかったやや長髪の髪型。

ジェミー・星野  声優 – 横沢啓子(現・よこざわけい子) / 潘恵子

科学開発局応用物理研究室員。

特務戦闘隊員ではないが、同等に訓練を受けており、作戦内容によってはバルディ・プライズの操縦補佐なども行なう。

18歳。

私生児として出生。

母親の死後、一時期日系ギリシャ人に養育されたが保護者死亡のため施設に。

15歳でBFSに志願。

第9話で父親がバード国王だった事が判明。

孤独だったマリンの心を開くきっかけを作った。

次第にマリンへ想いを寄せるようになる。

ジャック・オリバー  声優 – 鈴木清信 / 田中秀幸

特務戦闘隊伍長。

22歳。

バルディ・プライズのパイロット。

アメリカの下層階級出身でアフロ金髪の気障な皮肉屋でクリスチャン。

幼い頃に両親と離別、妹エミリーと共に過酷な少年期を過ごしたためか妹に年齢の近いジェミーには何かと気をかける。

マリンに疑いの目を向けていたがやがて信頼するようになる。

北斗 雷太  声優 – 玄田哲章

特務戦闘隊軍曹。

キャタレンジャーのパイロット。

放棄された月面植民都市「リトルジャパン」出身。

オリバー以上にマリンを信用しておらずスパイと疑っていたが、共に肉親を失った天涯孤独の身ということもあり、戦いの中で信頼を置くようになっていく。

武道の達人で豪放磊落、質実剛健的なキャラクターだが、時にはコメディ・リリーフ的な一面も見せる。

また直接の描写はないが、通常勤務終了後は士官学校で教鞭をとる等誠実な人物を思わせる設定も。

テレビ版では、第38話(未製作)でアルデバロンの手に落ちた核ミサイル基地の核弾頭を処理するために出撃、スピリット・ガットラーIIの集中攻撃を受け戦死する。

エラ・クィンシュタイン  声優 – 加川三起(現・鳳芳野) / 此島愛子

科学開発局長。

32歳。

ドイツ出身で任務中は主に「博士」と呼ばれ、自分のことは「わたくし」と語っている。

常に物静かな物腰と上品な言葉遣いとは裏腹に、感情よりも論理を優先する沈着冷静な人物である。

BFSの頭脳でありナンバー2として月影を補佐、彼の不在時はBFSの指揮を代行する。

マリンの能力に注目しチームに引き入れるが、根底にあるのは「憎しみは愛よりも強い」という徹底的にリアリスティックな人間観ゆえである。

特にロボット工学や亜空間力学に関しては地球人としては随一であり、パルサバーンを解析、改造強化した上合体機能を与え、バルディオスを開発した。

第36話(未製作)では脱走してBFS基地に匿われたアフロディアに暴力に等しい尋問を行い、小説版では家族を失ったBFS隊員によるアフロディアに対する暴行を容認するなど、冷酷な一面も。

月影 剛士  声優 – 石森達幸 / 堀勝之祐

司令長官。

40歳。

沈着冷静な司令官。

日本出身で、あまり軍人的な考え方をしない理想主義的な人物として描かれるが、時には「甘い」と側近や上層部からとがめられることもあった。

第32話(テレビ版第31話)の人工太陽への対応を慎重すぎるが故に誤っている。

第34話では、アルデバロンの攻撃でチャイナシンドロームを起こした核物質と共にミニパルサバーンでスピリット・ガットラーに特攻、劇場版の土星決戦でもBFS基地と共に壮烈な最期を遂げた。

日本に妻子を残して単身赴任しており、彼にとってクィンシュタインは良きパートナーではあるが、あくまで仕事上の一線を越えることはなく、クィンシュタインの彼に対する評価は「立派な人です」の一語だった。

外見的特徴はこの年齢にしては白みがかった銀髪と口ひげ。

また、あまり大柄なキャラクターとは描かれていないが、実は身長185センチと日本人としてはかなりの長身である。

デビット・ウェイン  声優 – 井上和彦

テレビ版第29話および劇場版に登場。

パルサバーンのパイロット候補でマリンと互角の操縦テクニックを誇る天才。

生意気な性格で気障な人物。

最初は異星人であるマリンを見下す様子が見られた。

クインシュタインの教え子であり、クインシュタインを密かに想っている。

アルデバロンの地球氷河期作戦の際、地球のためにではなくクインシュタインのためにフィクサー1でガニメドに特攻する。

モーガン  声優 – 稲葉実 / 大宮悌二

世界連盟代表。

地球人が生き延びるためには少数の犠牲もやむを得ないと考えるリアリストで、戦争の方針をめぐってしばしば月影と対立する。

世界連盟も直属の軍を保有していることもあり、マリンやBFSを切り捨てようとすることも幾度となくあったが、劇場版および第33話では大津波が迫っても世界連盟本部から避難せず、本部と運命を共にする等、本来は責任感の強い人物である。

ゼオ・ガットラー  声優 – 青野武 / 柴田秀勝

元S-1星皇帝の親衛隊長で現アルデバロン軍総統。

38歳。

S-1星人移民のため地球侵略を開始する。

力が全てであるという、いわゆる独裁者タイプの人物ではあるが、有能であると認めた人物は積極的に登用する一面も持つ。

また私利私欲ではなくS-1星全人民の命運を賭けた戦いを指揮しているという自負も持っている。

重大な決断を下す際にはシンク・ルームで外界との接触を断ち瞑想にふける等、繊細な面も描かれている。

テレビ版ではスピリットガットラーIIから脱出する際に誤って核ミサイルの発射ボタンを押してしまい、地球(=S-1星)は放射能に汚染。

その出来事が過ぎてから、自身が地球を汚している事実を知る事となった。

マリンとの決闘の後、生き残ったS-1星の人々を率いて新天地へ旅立つ。

ローザ・アフロディア  声優 – 神保なおみ / 戸田恵子

アルデバロン軍最高司令長官。

25歳(ソノラマ版小説では23歳)。

ガットラーの腹心。

マリンによって弟のミランを殺されたため彼に激しい憎しみを抱いている。

アフロディアとミランの姉弟は軍人の父が事故死した後、その部下だったガットラーの庇護の下で成長したため、彼に対する恩義と忠誠は並ぶ者がいない。

女であるがゆえにガットラーの寵愛を受け、高いポストを与えられていると周りからは思われており、他のアルデバロン幹部の嫉妬と偏見に最後まで悩まされた。

テレビ版では司令官を解任された後、ネグロスの姦計にかかりアルデバロンから脱走兵として追われ攻撃を受けて死亡する。

ネグロス  声優 – 飯塚昭三

地球の未来がS-1星である事を知り、ガットラーを脅してアフロディアを失脚させ最高司令長官になった野心家。

司令長官になるまでに作戦会議で核攻撃を進言するなど勝つ事にこだわっていたが、劇場版ではバルディオスの猛攻に逆上し、核ミサイルの発射ボタンを押した。

地球(=S-1星)を放射能汚染に導いた張本人となった。

レイガン博士  声優 – 宮内幸平 / 山内雅人

S-1星の科学者。

マリンの父。

UFムセイオンを根拠地とするS-1星浄化派(主に科学者グループ)のリーダー格で、放射能濾過装置の研究を重ねていたが、実験が成功した直後に、親衛隊に撃たれ、心血を注いで完成させた放射能濾過装置とその研究記録まで破壊されてしまった。

パルサバーンの設計・建造も行なった。

最後の力を振り絞ってマリンを逃がし、息絶える。

トリノミアス三世  声優 – 大久保正信 / 中村武巳

放射能汚染されたS-1星の皇帝。

最高会議で科学者チームに放射能濾過装置が5日以内に完成しない場合は他の移住可能な星に軍事侵攻する事を決定した。

ガットラーの命を受けたアフロディアに暗殺された。

ナレーター  声優 – 石森達幸 / 堀勝之祐

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【主題歌 (説明はWikipediaより)】

【オープニング】

【曲名】 あしたに生きろバルディオス
【作詞】 保富康午
【作曲】 羽田健太郎
【編曲】 羽田健太郎
【歌】 伊勢功一

【エンディング】

【曲名】 マリン・いのちの旅
【作詞】 保富康午
【作曲】 羽田健太郎
【編曲】 羽田健太郎
【歌】 伊勢功一

【挿入歌】

【曲名】 立て!バルディオス
【作詞】 保富康午
【作曲】 羽田健太郎
【編曲】 羽田健太郎
【歌】 たいらいさお

【挿入歌】

【曲名】 星空の虹
【作詞】 保富康午
【作曲】 羽田健太郎
【編曲】 羽田健太郎
【歌】 川島和子

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