原作 矢立肇、富野喜幸
連載・掲載誌 テレビランド、てれびくん、学習誌、冒険王、その他、アニメ雑誌各誌
テレビアニメ放送期間 1980年5月8日~1981年1月30日
テレビアニメ放送時間 木曜日 18時45分~19時15分 など
放送局 東京12チャンネル(現・テレビ東京)系列
話数 全39話
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[csshop service=”rakuten” keyword=”伝説巨神イデオン” sort=”-sales” pagesize=”1″ mode=”embed”] ●概要 (説明はWikipediaより)
東京12チャンネルで全39話が放送された、日本サンライズ制作のテレビアニメ。
『恐竜探険隊ボーンフリー』から始まったトミーの企画によるテレビキャラクター・シリーズ第5弾であり発表試写会はトミー本社内のプレゼンテーション・ルームで行われたが結果的に最終作になった。
本作は宇宙に進出した2つの種族が不幸な出会いを果たし、無限のエネルギー「イデ」を巡って誤解を重ねて泥沼の戦いを続ける物語であり、精神科学的な理論とバイオレンスな感性を融合した作品である。
『機動戦士ガンダム』テレビシリーズ終了直後の富野喜幸(現・由悠季)を総監督に迎え、『ガンダム』の劇場版シリーズと並行して製作が進められた。
視聴率と玩具販売の不振で打ち切られるも、後にスタッフとファンの熱意により映画化されるという『ガンダム』と同様の経緯を辿った。
さらに劇場版ではテレビ放送されなかった終盤部分も映像化され、登場人物全員が次々と壮絶な死を迎える。
テレビ版では塩沢兼人が、劇場版では田中信夫がナレーターを担当している。
あまりにも多くの登場人物が唐突に死んでしまう展開に塩沢は「でもナレーターは大丈夫だろう」と思っていたところ、第34話の最後に流れたナレーションは途中でイデの流星の効果音に遮られてしまい、「ナレーターも例外じゃないのか?」と本気で肝を冷やしたという。
本作は、すでに一定層が存在した中学生以上のアニメファンを視聴対象に含めていた。
そのためオープニングテロップには掲載雑誌として、学童以下向けの学習雑誌の他に、「アニメージュ」「ジ・アニメ」「OUT」「アニメック」「月刊アニメーション」のアニメ雑誌各誌が記載されている。
放送終了後の劇場版公開時には、アオシマから発売されたプラモデルだけはガンプラブームもあって好調に売り上げていたが、放送当時の関連商品はほとんどが子供向けのぬり絵や文房具などである。
トミーの玩具は「ミニマムで40~50億円」の目標を達成することができず、最終的に大きく赤字になってしまった。
イデオンガンとイデオンソードの登場が遅すぎて、視聴者に殴る、蹴る以外に能のないロボという印象を与えてしまったため、という事情もある。
これについて富野は、『闘将ダイモス』で同様にストーリーにこだわってロボが売れなかった長浜忠夫の苦悩する姿が重なり、「いまさらダイモスじゃあるまいし…」と落胆したという。
あらすじ (説明はWikipediaより)
地球人類が外宇宙へ移民を開始して50年経過した遠い未来。
地球人は2年前から移民を行っていたアンドロメダ星雲の植民星A-7・ソロ星で、異星人文明の遺跡を発掘。
地球人類が外宇宙に進出して出会った6度目の異星人であることから、「第6文明人」と呼称された。
一方その時、伝説の無限エネルギー「イデ」の探索のために、「ロゴ・ダウ」(=ソロ星)を訪れた異星人バッフ・クランと、地球人の移民が接触。
さらに、無思慮な行動で本隊より離れたバッフ・クランの貴人カララ・アジバを捜索に出た下級兵士の発砲と、両者の疑心暗鬼により武力衝突へと発展。
第6文明人の遺跡は合体し、巨大人型メカ「イデオン」となった。
主人公ユウキ・コスモらは戦いを終結するべく「戦意はない」ことを示すために白旗を上げるが、バッフ・クラン社会でのそれは「お前らを地上から抹殺する」という逆の意味だったため、事態はさらに悪化することとなる。
地球人たちはイデオンで応戦しつつ、同じく発掘された宇宙船ソロ・シップに乗り込み宇宙へ逃れる。
だが、その遺跡にこそバッフ・クランの探し求める無限力「イデ」が秘められており、カララを乗せたソロ・シップの脱出により、事態は局地紛争から星間戦争、そして最終的には人類対バッフ・クランの全面戦争へと突入してしまう。
安住の地を求めソロ・シップは地球人側の移民星に逃げ込むが、無限エネルギー「イデ」を求めるバッフ・クラン側は執拗な追跡の手を休めない。
劇中様々な人間模様が繰り広げられ、ソロ・シップは艦内に不和を抱えたまま宇宙を逃走し続けるが、次第に「イデ」の目覚めにより宇宙規模の異変が起こり始める。
登場人物 (説明はWikipediaより)
ユウキ・コスモ 声 – 塩屋翼
性別:男性 年齢:16歳 髪の色:赤 髪型:アフロヘアー。
本作の主人公であり、イデオンAメカのメインパイロット及びイデオンのパイロットを務める。
第6文明人の遺跡調査団長ユウキ・ロウル博士の息子。
ナイフの達人。
ナイフの使用は各場面での回数を重ねるごとに上達しているように見える。
また、番組企画書によれば、父の趣味の影響でクレー射撃も得意だという。
メカマニアで日常的なメカの扱いに関しては自分以上の者はいないと思っている。
第1話において、コスモが乗り込んだことで初めてイデオンメカが起動した。
母親とは生き別れているらしく、地球連合軍ブラジラーの基地指令カミューラ・ランバンに母の面影を重ねたことがあった。
熱血漢で物語初期はその若さゆえにベスに反抗することもあった。
反抗期ということからか少し怒りっぽいところもあり、物語の序盤では何かと皮肉を言い怒鳴ることも多かった。
しかし、ソロシップクルーの人間関係や葛藤を見続け、キッチ・キッチンとの出会いと別れなどを経験したこともあり、物語の終盤では周囲を冷静に分析し、達観視できるほどに精神的に大きく成長する。
ジョーダン・ベス 声 – 田中秀幸
性別:男性 髪の色:暗緑色
地球連合軍ソロ星駐留空軍の士官候補生。
事実上難民のリーダーで、ソロ・シップの船長。
名門ジョーダン家の御曹司。
物語の初期にはBメカのパイロットをすることもあった。
ビームソードはバッフ・クランも驚くほどの腕前で白兵戦最強の男である。
バッフ・クランのカララ・アジバと恋仲になったが、第2話での初対面の時点でデートに誘っている。
クルーの反発を受けながらもカララを戦闘アドバイザーとして起用し、ソロ・シップ内での彼女の居場所を作った。
そのためブリッジクルーなどから白い目で見られることもあったが、時間と共に周囲との関係は改善された。
物語の中でイデの力が増す中、自身のエゴにとらわれないように第31話で故郷と両親を捨て去ったが、心理的負担から病に伏し、その最中、第34話では夢の中でイデと対話した。
イムホフ・カーシャ 声 – 白石冬美
性別:女性 年齢:17歳 髪の色:金髪 髪型:ツインテール
イデオンCメカのメイン・パイロット。
イデオンに合体後は主にミサイルの発射・コントロールを担当。
夏と冬しかない過酷な環境の植民星A92で生まれ育った。
軍の英才教育を受け、ロケット整備士の免許を持っているが、第16話でベスが「軍人では無い」と証言している。
男勝りの勝ち気な性格で、劇中幾度となく描かれている。
その可愛らしいルックスから他人に女の子らしく見られるが、そう見られること自体が自尊心を絶えず傷つけると感じているという。
TV版では最後まで気丈さを失わなかった。
コスモに比べ、現実を受け入れようとしない頑固さもあったが、ところどころで性格の弱さや幼さ、わがままさを見せる場面もあった。
コスモとは意地の張り合いでケンカが多かったが、発動篇においてベスとカララの姿を見て、互いが男女として大切な存在だと認め合う。
その後イデオンを降りてカララとその胎児「メシア」の護衛に就くが、戦闘で全身に榴散弾(描写は不明瞭でブックレットや書籍によっては敵メカ残骸と解説される場合もある)を浴びて死亡。
イデの意志を悟りながらも、自らの生きてきた意味を問いかけたセリフは彼女の死の際にコスモの脳裏に再びよぎり、その悲壮感を誘った。
フォルモッサ・シェリル 声- 井上瑤
性別:女性 年齢:18歳 髪の色:ピンク
第6文明人の遺跡を調査していたフォルモッサ・ロダン博士の娘。
フォルモッサ・リンの姉。
言語学者の卵で、遺跡調査スタッフの一員だった。
理知的だが物語初期は大変自己中心的な性格でベスやカララと対立し、ソロ・シップを脱走したこともあり、コスモやジョリバからその性格を「朴念仁」とたびたび評された。
ソロ・シップやイデオンの謎の解明に力を尽くし、イデの恐るべき力と性質に気づき戦闘の回避を訴えたこともあったが、時すでに遅く地球とバッフ・クランの対立は深まっており、イデの力から逃れられない運命を嘆く。
物語中盤、月基地でイデの解明を目前にしたところで地球連邦軍の兵士の邪魔を受け、その際に手助けしてくれたキラニン・コルボックを目の前で殺され、その回の終わりまでショック状態が続く。
妹リンとは不仲に見えたが、アジアンで彼女が銃弾に倒れた際には激しく嘆き悲しみ、首謀者コモドアを銃撃した。
終盤ではイデを究明する同志であるギジェ・ザラルと恋仲になるも、リンと彼の死により精神の均衡を失い狂気を見せるようになる。
アフタ・デク 声 – 松田たつや(現・松田辰也)
性別:男性 年齢:10歳 髪の色:茶
コスモの弟分。
もともと戦闘員ではないが、第16話からイデオンAメカのサブパイロットになる。
ソロ星リスラシキのラパパをペットとしていつも連れていた。
なかなかの努力家で、戦闘中に戦術の知識を披露してコスモにほめられたり、重傷を負ったコスモの目の代わりを果たしたこともある。
しかし第25話のキャラル星と第37話のアジアン星では非戦闘員扱いを受け艦を降ろされ、怒っていた。
バンダ・ロッタ 声 – 山田栄子
性別:女性 年齢:15歳 髪の色:黒
炊事・洗濯・掃除・育児や農作業など、ソロ・シップの内部作業を一手に引き受けていた感がある。
第13話ではカララがソロ・シップのクルーとなることを許せず、銃での暗殺を試みたことさえあった。
その後カララと日常的に接することで彼女の異星人観は大きく変わっていった。
基本的に温和で、ソロシップ内の母親的存在だった。
第30話にてソロ・シップに密航中のギジェを発見したが、見逃している。
第33話ではBメカを操縦するギジェの監視を行った。
フォルモッサ・リン 声 – 横沢啓子(現・よこざわけい子)
性別:女性 年齢:14歳 髪の色:茶
フォルモッサ・シェリルの妹。
姉と違って家庭的な性格で、よくバンダ・ロッタの手伝いをしていた。
頭脳明晰な姉に対するコンプレックスをもっていたが、その分、デクやロッタらと農作業をしたり、ルウの面倒を見たりと周囲に気を遣うことができたようだ。
第37話にてアジアン兵の銃撃を受け死亡。
ファトム・モエラ 声 – 佐々木秀樹
性別:男性 髪の色:茶
地球連合軍ソロ星駐留空軍の補欠パイロット。
ベスの後任として第9話からイデオンBメカのメインパイロットになる。
イデオンに合体後は主にイデの力を含めた出力制御を担当。
軍人のため戦闘中はコスモと意見が対立することもあったが、状況を素早く判断できる冷静さを持ち合わせていた。
第32話においてファム・ラポーと互いに意識しあう仲になるも、戦闘でコックピットが炎に包まれる中、波導ガン発射のために最後まで機関の操作を続け死亡。
イラ・ジョリバ 声 – 塩沢兼人
性別:男性 年齢:18歳 髪の色:黄
ソロ・シップのメインクルーで機関担当。
機関室でソロ・シップのエンジンの出力調節を行ったり、イデオン波動ガンを調べたりしていた。
第19話ではバッフ・クランのギャムス・ラグと交渉する際のカララの護衛兼パイロットや第27話ではムーンランド潜入時にシェリルの護衛を務めた。
なぜか第27話で髪の毛が真っ白なワンシーンがある(本来は黄色)。
交渉する際に戦闘機を操縦したが、腕はなかなかのものだった。
最終話において、イデの力によってカララとともにバッフ・クランの巨大戦艦バイラル・ジンにテレポートさせられる。
その際カララをかばい、ドバ・アジバにビームソードで背中を斬られた。
ナブール・ハタリ 声 – 横尾三郎→井上和彦
性別:男性 髪の色:青
ソロシップのメインクルーで操縦担当。
第15話ではシェリルらと一緒にソロシップを脱走しようとしたこともある。
ベスが不在の時にはソロシップの指揮を執っていた。
本作品では美形な方だが、靴下の穴をコスモから指摘され3日間履いていると答えるような不精な点がある。
また、左右の眉毛の太さが異なる。
ギャバリー・テクノ 声 – 桜本昌弘・島田敏・小野田英一・千葉繁
性別:男性 髪の色:黄
イデオンB、Cメカのコパイロットをすることが多かった。
大柄で気さくな人柄。
パイロットスーツを着ると異様に着やせした描写がされている時がある。
物語全般においてコスモはなぜか彼に対してだけは丁寧な口調だった。
イデオン合体時は腰部のセンター・グレンキャノンの砲手をつとめることが多かった。
第25話ではキャラル軍の戦闘機カルテットに搭乗してバッフ・クランのダラム隊と戦闘している。
マルス・ベント 声 – 三橋洋一(現・橋本晃一)
性別:男性 年齢:17歳 髪の色:黒
数少ない眼鏡キャラ。
イデオンB、Cメカのコパイロットをすることが多かった。
モエラ、ギジェ死亡時ともBメカに同乗し、いずれの際も生還した。
Bメカ被弾または破損の際の生存確率が異常に高いのは「コックピットからすぐに逃げる」「機関室の様子をマメに見に行く」という行動が多い結果によるものである。
ジョリバら技術スタッフが操作した場合、機関室は見事復旧するのに対し、なぜか彼の場合は何も出来ず、何があったのか「駄目だぁ…」と傷つきよろめきながら出てくる時すらあった。
ファム・ラポー 声 – つるたきみこ
性別:女性 髪の色:赤茶
ソロシップでは医療を務める。
第32話でモエラと恋仲になるも、同話で彼を失う。
丸顔で母性本能を感じさせる性格。
マラカ・ファード 声 – 高木早苗
性別:男性 髪の色:白
設定年齢は6歳だが、デクよりも背が高い。
臆病な性格の少年で、いつも人形を手放せないでいる。
第32話でモエラの叱咤を受け、その後人形を御守りとして託した彼の死を目の当たりにしたことで強くなることを誓い、発動篇の頃にはラポーを激励して共にソロシップを守る戦いに参加するまでに成長した。
ノバク・アーシュラ 声 – 松原雅子
性別:女性 年齢:5歳 髪の色:茶
バッフ・クランの襲撃で家族を失い、ロッタやリンの保護を受ける幼児。
いつもデク達とにぎやかに騒いでいた。
農作業を手伝うなど子供らしい健気さが覗える。
活発で好奇心の強い子供で、デクと一緒に逃げ込んだ惑星の探検に出かけている。
パイパー・ルウ 声- 井上瑤
性別:男性 髪の色:白
設定年齢1歳半。
劇中では最初つかまり立ちしかできなかったが、発動篇では救急箱を運んでくるほどになった。
母親は第2話で死亡。
バンダ・ロッタやフォルモッサ・リンにソロ・シップで育てられた。
「イデ」はルウの恐怖心や純粋防衛本能に何度も反応し、その都度イデオンやソロシップはバリヤーの強化や新たな武器の発動など、持てる力を解放していった。
武装の強化とは別の意味でルウがソロ・シップに乗船していたことはクルーにとって幸いであり、実は彼が乗船していなければイデの最終的な発動はもっと早く、監督によると「おそらく第2話の時点で行われていた」とされ、その使命はやがてはメシアに受け継がれる。
なおルウが最初に発した言葉は「イデ」だった。
クルーらはルウが言葉をしゃべりそれが「イデ」という現実に偶然とは思えぬ不気味なものを感じた。
アバデデ・グリマデ 声 – 池田勝
性別:男性 髪の色:薄緑
ロゴ・ダウ調査隊の隊長。
バクサの位。
穏やかな口調とは対照的に大胆な作戦を行う武人。
亜空間戦闘を得意とし、ギジェやダミドに理解を示す良き指揮官でもある。
妊娠中の妻・ロココと幼い娘・ルローラがいる。
ルローラはネジピコと呼ばれる動物の赤ちゃんを土産に欲しがっていた。
第10話でドグ・マックに搭乗し、クリスタル・スターの生物・バジンを利用した作戦でイデオンとソロシップに大ダメージを与えたが、バジンの習性に気づいたコスモの機転により逆にバジンの攻撃を受けることとなり、戦死してしまう。
家族の絆を最も大切にしていた彼が、父と姉に見殺しにされようとしているカララを救おうと奔走するが、事情を理解していたカララには「バッフ・クランの生き方が全てではない」と拒絶され、本人曰く「バカな死に方」をすることになる。
救出されるはずだったカララは彼の死後、「忠義忠節だけの男。面白くもない」と評しているが、家族の愛に恵まれなかったカララの苛立ちの言葉とも取れる。
カララ・アジバ 声 – 戸田恵子
性別:女性 年齢:17歳 髪の色:紺。
バッフ・クラン宇宙軍総司令ドバ・アジバの次女。
ハルルの妹。
軍人の名門の家に生まれながらも戦いを嫌っているため父や姉との仲は悪い(小説版ではハルルと異母姉妹の関係にある)。
ロゴ・ダウ(ソロ星)調査隊に同行、好奇心から地球人に接近したために地球とバッフ・クランの戦闘が発生。
混乱の中でソロ・シップに乗船することになる。
バッフ・クラン軍に関する知識が豊富なため、ベスの要請に応え第13話からソロシップの戦闘アドバイザーとなる。
理想主義者のお嬢様だったが、物語が進むにつれ精神的に成長した。
はじめはソロ・シップの中で異星人として白眼視されていたが、第13話にてバンダ・ロッタに銃を向けられた際に、逃げずに立ち向かった姿勢や、第15話にてソロシップの脱走者に人質として利用された際、進んで罪を被るなどの行為によって、次第に信頼を獲得していった。
ギジェ・ザラルとは婚約者同士だったが、地球人のベスと恋に落ち、物語終盤で彼の子メシアを身籠る。
バッフ・クランと地球人の間に育まれた生命はイデに強い影響を与えていた。
最終話にてイデの導きにより父であるドバとの会見に臨むが決裂。
TV版ではこの時イデが発動する。
ギジェ・ザラル 声 – 林一夫
性別:男性 髪の色:青
ロゴ・ダウ調査隊の先発隊隊長。
サビアの武人。
下級貴族の出身だが、飲んだくれの父が亡くなった後に母の反対をおして士官学校へと身を投じた。
やがて優秀な成績で頭角を現し、ドバ・アジバの目にとまる。
小説版によると、その佇まいに中世の古武士の面影を見たドバによって甚く気に入られ、幹部候補生でありながらイデ捜索隊の隊長へと抜擢された。
操縦技術、格闘能力、指揮能力すべてに秀でる優秀な「サムライ」で、カララの婚約者だったが、イデオンとソロ・シップに対する作戦がことごとく失敗したため第18話にて失脚。
ダラム・ズバ率いるオーメ財団の私設軍に参加するもイデオンに敗北を続けたため、ダラムにも見捨てられ第27話にて月面に取り残された。
その後、「イデの何たるかを知りたい」という一念で敵だったソロシップに潜り込み、最終的にはソロシップ側に寝返ることとなる。
自らを「破廉恥漢」と自嘲しつつも、その傷を舐めあうかのようにシェリルと恋仲になった。
武人の誇りを重んじるバッフ・クランにあって、特にプライドの高かった彼にとってこれは堪え難いことであろうことは容易に想像できることだが、惹かれ合う気持ちを偽ることはしなかった。
コスモ達の前に姿を現した際はクルー全員から責められるが、自身の罪を償いたいが償う術がないと男泣きする。
その姿から垣間見えるのはコスモ達とは違う「大人」の姿だった。
生真面目で真摯な彼にクルー達は次第に信頼を寄せるようになり、第33話からはモエラの後任としてイデオンBメカのメインパイロットを務めた。
ソロシップのクルーからは、数多く登場したバッフ・クランの武人の中でも一目置かれていたようで、寝返った際に「一番強かった」とカーシャが評していた。
第38話でのステッキン・スターにおいて、包囲されたCメカを救出すべく敵メカにBメカでの体当たり攻撃を敢行した際、粘着性の巨大食虫植物の葉に接触し身動きが取れなくなり、そこに集中砲火を浴びたため下半身を吹き飛ばされる。
ギジェの自己犠牲にイデは強く反応し、イデオンは自らの意思で合体しイデオンソードを発生させる。
ギジェはその輝きを見つつ息を引き取る。
発生したソードは包囲していたアディゴ隊および惑星の反対側にいたバッフ・クランの艦隊までも殲滅、さらにステッキン・スターを両断するほどの威力を示す。
ダミド・ペッチ 声 – 田中崇(現・銀河万丈)
性別:男性 髪の色:茶
ロゴ・ダウ調査隊の先発隊副長。
サビアの位。
ギジェをライバル視し、何度も出し抜こうとしたが果たせなかった。
彼とその郎党は戦闘機ギル・バウを駆りハーケンと呼ばれるワイヤー付き楔を使用した電撃による攻撃を好んで行った。
死地となった戦闘では部下に特攻を命じていたことから功を焦っていたと推測される。
ギジェとは対照的な野心家で、部下の死に「これで巨神を倒せるのだから仕方がない」と言い放ち、最後まで「死んでたまるかー」と叫ぶなど、野心、功名心の強さを反映した描写が多かった。
第16話にてジグ・マックに搭乗して亜空間戦闘でイデオンを追いつめたが、イデオンのキックを受けた味方機と接触して戦死。
ダラム・ズバ 声 – 木原正二郎
性別:男性 髪の色:緑 髪型:オールバック
オーメ財団の私設軍隊の隊長として登場。
乗艦はガブロ・ザン、ゲロワ・ザン。ドロワ・ザンが撃沈された際、重機動メカガンガ・ルブでハルルを救った。
かつてハルルと恋仲だったが、彼が振ったらしい。
キャラル星への準光速ミサイル攻撃やイデオンに対して核爆弾を使用するなど、非情な作戦を多用したが、キッチ・キッチンを誤認で撃ってしまった際には良心の呵責を感じる一面も見せており、単純に戦いを好むだけの人物ではなかったようである。
キャラル星で戦力を失った後、オーメ財団と結んだ宇宙軍から補給を受けてソロシップを追跡。バッフ・クランとして初めて地球圏を攻撃した。
ハルル・アジバ 声 – 麻上洋子
性別:女性 髪の色:赤
バッフ・クラン宇宙軍総司令ドバ・アジバの長女。
カララの姉(小説版では異母姉妹の関係にある)。
父の期待にただ一点を除いてすべて応えている女傑。
サムライの最高位、ハングの武人という設定。
僅か25歳だが、アバデデ曰く「年増のじゃじゃ馬」。
アバデデ隊の失敗後、戦艦ドロワ・ザンに多数の新兵器を搭載して登場し、ソロシップを追跡した。
第12話で再会したカララに平手打ちを浴びせ、地球人との接触をもたらすきっかけを作った妹を批判し、グハバ・ゲバに妹を部下達の前で辱めるように命令した。
しかし、そんなハルル自身は父ドバの命によって、女性としての生き方を捨てたために、女性らしい魅力を持ち、敵対する異星人とも打ち解け、異星人の男と結ばれた妹カララへのコンプレックスが深く、その劣等感は接触篇での「この面子、取り戻せまい…」というセリフと、発動篇でカララを殺害した後のドバとの会話でも窺える。
第21話でドロワ・ザンが撃沈され本国に戻ったが、第38話でソロ・シップとの再戦を果たす。
オーメ財団の傭兵ダラム・ズバとはかつて恋人同士だった。
【主題歌 (説明はWikipediaより)】
【オープニング】
【曲名】 復活のイデオン
【作詞】 井荻麟
【作曲】 すぎやまこういち
【編曲】 すぎやまこういち
【歌】 たいらいさお
【エンディング】
【曲名】 コスモスに君と
【作詞】 井荻麟
【作曲】 すぎやまこういち
【編曲】 すぎやまこういち
【歌】 戸田恵子
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