家なき子 【概要・あらすじ・主題歌・登場人物・声優】

原作 エクトール・アンリ・マロ

テレビアニメ放送期間 1977年10月2日~1978年10月1日

テレビアニメ放送時間 日曜日 18時30分~19時00分

放送局 日本テレビ系列

話数 全51話

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概要 (説明はWikipediaより)

エクトール・アンリ・マロの同名児童文学作品を原作にした、東京ムービー新社製作のテレビアニメである。

原作はエクトール・アンリ・マロの「家なき子」。

日本テレビ開局25周年記念作品として制作され、「立体アニメーション」として立体映像「ステレオクローム方式」で制作された。

それ以前の立体映像では特殊なメガネをかけないと映像が不鮮明だったのだが、この方式はメガネがなくても普通に視聴することができ、メガネがあればより立体感のある映像になる。

視神経の伝達誤差を利用したもので、立体感の感じ方には個人差がある。

この立体映像は、背景が常に動いていなければ効果が得られないため、その背景として異様なほど大量に流れる雲がそのほとんどを占めた。

商業的にはもちろん「立体メガネ」がメインアイテムである。

日本テレビによると最低50万個の販売を見込んでいたようである。

このため1本当たりの制作費は「ゴールデンタイムの一時間番組」に相当した。

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あらすじ (説明はWikipediaより)

南フランスの農村シャバノン。

捨て子だった少年レミは、怪我をして出稼ぎから帰った養父バルブランによって旅芸人ビタリスに売られてしまう。

優しい養母と別れて哀しむレミだが、ビタリスの深い人間性と仲間の動物たちとの絆は、彼の心身を旅の中で成長させていく。

だが新たな運命の嵐が・・・

登場人物 (説明はWikipediaより)

レミ・バルブラン 声 – 菅谷政子

バルブラン家の子。

優しい母の手により育てられた素直な少年だが、実は赤ん坊の頃にパリのブルトーニュ通りに置き去りにされていた捨て子であり、出稼ぎ中であったバルブラン家の夫・ジェロームに拾われ夫妻の子として育てられることとなった。

それから8年の後、怪我により性格の荒んだジェロームによって捨て子であることを知らされ、旅芸人ビタリスに売られる。

その後は一座の座員としてフランス中を旅することとなり、ある夜ビタリスがアキャ家の前でレミを庇う様にして凍死してしまった後は周囲の人々の力を借りながら座長として新一座を率いた。

売られた当初はビタリスに対して怖い印象を抱いていたが、一座で身に付けるべき芸や読み書き計算を教えられながら接して行く内に、ビタリスの高潔な生き方に尊敬の念を持つようになる。

実はイギリスの貴族・ミリガン家当主の第一子であり本名はリチャードという。

家督ののっとりを狙う叔父により誘拐され悪人ドリスコルの手で捨てられたのであった。

誘拐から11年後、ジェロームから知らされた両親の情報によりイギリスに渡るが、それはドリスコルの一味が張った罠であり身柄を拘束されてしまう。

しかし一味の持つ情報から自身がミリガン家の者であるのを知る事となり、一味がロンドン警視庁に逮捕された際に一味の仲間の嫌疑を掛けられるも護送中に逃走。

多くの人々の助力により再びフランスに戻ると、所要のためスイスへ向かった実母・ミリガン夫人の後を追うこととなった。

夫人らとの再会の後しばらくはミリガン家で暮らしていたが、親の庇護の元で暮らす日々に疑問を抱き、一座の仲間と共に3度目の旅に出る。

それから10年の後、ミリガン家に戻ったレミは法律家となり、リーズ・アキャンを妻として迎えた。

バルブランママ 声 – 鈴木弘子

バルブラン家の夫人でファーストネームは不明。

レミの育ての母であり、赤ん坊だったレミを8歳まで実の子同様に愛情深く育て上げた。

レミがミリガン家の子と判った後は、母子の再会に力を尽くす。

その後もシャバノン村で1人で暮らしていたが、後年、ミリガン夫人に乞われてロンドンに移り住んだものと思われる。

ジェローム・バルブラン 声 – 青野武

バルブラン家の夫。

パリに出稼ぎに行っていた際、ブルトーニュ通りで捨て子(後のレミ)を拾い自らの家に引き取るなど元々は優しく穏やかな人物だったようだが、出稼ぎ仕事中の怪我で足に障害を負い、仕事を追われたうえ雇い主を相手とした裁判に負けたために生活が荒み、性格も短気でヒステリックなものに一変した。

敗訴の後に帰宅した際にレミがいた事に激昂し孤児院へ引き渡そうとするが妻の反対にあって断念。

しかし、その後にたまたま村に滞在していた旅芸人ビタリスに40フランで売り渡した。

それから約3年後、レミの両親が我が子を探しているとの情報を知りビタリス一座を探して再びパリに出向くも、酒で体調を崩した末に街頭で馬車に撥ねられ腹に重傷を負う。

その夜、ようやく再会したレミに「イギリスへ渡れ」と言い残し息を引取った。

ルーセット

バルブラン家で飼われていた牝牛。

バルブラン家の近所には同年代の子供がいないため、レミにとっては単なる家畜ではなくかけがえのない友達であったが、ジェロームの裁判費用の捻出のため売られていく。

ルーセット(2代目)

旅の途中にシャバノン村に立ち寄ることを決めたレミが、マチヤの発案により旅芸で貯めた資金を元にユッセルの町で買い入れた上等の牝牛。

後に仔牛を生んだ。

リーズ

2代目ルーセットが生んだ雌の仔牛。

名前はリーズ・アキャンにちなんで付けられた。

セニョール・ビタリス 声 – 近藤洋介

一座の座長を務める初老の男で “ビタリス” は芸名。

新たな座員となった幼いレミに芸だけではなく読み書きや計算をも教えるなどして、厳しく温かく育て上げる。

高潔で威厳のある人物で、その生き方は後のレミの生き方の指針となった。

レミが座員となって2年目の冬、不測の事件により3匹の座員を失い興行の道が絶たれ、一座の再興資金を得るためパリで仕事を得ようとするが叶わず、パリ郊外のグラスイェール村近くで吹雪に迷い、真夜中に偶然たどり着いたアキャン家の前でレミを守るように凍死する。

亡骸は身元不明の旅芸人として村の墓地に葬られたが、後に本名が墓碑銘に刻まれることとなった。

その正体はオペラ歌手カルロ・バルザーニであった。

カルロ・バルザーニ

イタリアのオペラ界において人々の尊敬を集める世界的に高名なオペラ歌手。

「王侯貴族でさえその身を自由にすることはできない」と謳われた人物である。

体調不良のまま臨んだあるステージをしくじった事を深く恥じ、周囲の反対を押し切ってオペラ界を退いた。

その後、人知れず旅芸人ビタリスとして苦難の旅に身を投じる。

ジョリクール

一座の座員のアフリカ生まれの小型の猿で、ビタリスの言によると人間で言えば25~26歳の青年。

一座の芸を支える言わば花形である。

軍服のような衣装を着ており、いくつかの芝居の主役を演じる。

冬の雪山越えの最中にひいた風邪をこじらせて肺炎となるが、レミたちの心配を押し切って興行に参加。

得意の出し物「将軍の死」を演じ切り、その終幕とともに死んでいった。

カピ

一座の座員の白毛の中型犬。

聡明で一座の動物たちのリーダー格を務め、レミの親友でもある。

また、興行にあっては「時間当て」を始めとする数々の芸をこなす。

座員たちが次々と命を落とす中、最後までレミと旅をともにした。

ゼルビーノ

一座の座員の黒毛の中型犬。

やや気性が荒く、気に入らないことがあるとビタリスにすら逆らおうとする。

得意の芸は「玉乗り」。

冬の雪山越え中に狼の罠にはまり、夜営した山小屋から誘き出されて命を落とした。

ドルチェ

一座の座員の白毛の小型犬。

一座でただ一頭の雌の動物であり、出し物の芝居ではお姫様役などを担当する。

ゼルビーノと伴に狼の罠にはまり命を落とした。

マチヤ 声 – 小原乃梨子

レミがパリの街で出会ったバイオリン弾きの少年で、セカンドネームは不明。

当初はレミと反目していたがやがて親友となった。

元々はイタリア人であり、5歳の頃に母と死に別れたためパリの芸人の元締・ガロフォリ親方の下で大道芸人として働いていた。

パリを旅立つレミと一度は別れたが後にガロフォリの下を出奔、再び出会ったレミの新ビタリス一座に加わった。

レミがミリガン家に戻った後は自身もミリガン家の養子として迎えられるが、しだいに自分の置かれた立場に疑問を抱くようになり、再びレミたちと旅芸の道に戻る。

音楽に関しては天性の才能を持ち、音楽家ジョルジュ・エスピナッスをして「君は音楽そのものだ。」と言わしめた。

中でもバイオリンの演奏が天才的に上手く、長じて「バイオリンのショパン」と謳われる高名な演奏家となった。

ジョリクール(2代目)

あるサーカス団に飼われていた猿。

団員の言うことを一切聴かず厄介者扱いされていたが、なぜかレミたちを気に入り、サーカス団を脱走して勝手に一座に居ついてしまう。

先代ジョリクールに瓜二つの容姿で芸もなかなか達者であったため2代目ジョリクールとして座員となった。

得意の芸は、風船につかまって宙を漂う「空飛ぶジョリクール」。

一座の中では誰よりも偉そうに振舞っているが、カピだけは苦手らしい。

ミリガン夫人 声 – 武藤礼子

ミリガン家の現当主で、ファーストネームは不明。

難病を持つ第二子・アーサーをなぐさめるため「白鳥号」という船でフランスの運河を旅して回っていた。

ビタリスが興行上の揉め事で刑務所に投獄された際、収入を得られず困窮していたレミたちと偶然に出会い一座を白鳥号に招く。

このときは夫人自身も気付くことはなかったが、実はレミの本当の母親であり、ビタリスの放免後に一度はレミと別れるも後に母子としての再会を果たすこととなる。

リチャード・ミリガン

ミリガン夫人の第一子。

赤ん坊の頃に何者かによって誘拐され、そのまま行方不明となった。

実はレミ・バルブランこそリチャード本人である。

アーサー・ミリガン 声 – 山本嘉子

ミリガン夫人の第二子。

股関節痛という難病により脚を動かすことができず、普段は車椅子に乗っている。

母と共にレミたちと偶然に出会い、その出し物を気に入ったことで一座が白鳥号に乗船するきっかけをつくる。

多少我儘な性格だが本質的には素直で、身分に拘ることなくレミともすぐに仲良くなった。

このときは、レミが自分の兄であるとは知る由もない。

後にジュネーブの病院で手術を受け病状が回復。

歩行訓練の末、自分の力で歩けるようになった。

ミリガン男爵 声 – 納谷六郎

ミリガン夫人の夫の弟。

ミリガン家の当主である兄が事故で急死したのをきっかけに家督ののっとりを企み、邪魔なリチャードを誘拐し亡き者にしようとする。

しかしさすがにそれはできず、悪人ドリスコルを使って何処かへ捨てさせた。

だが、このとき既に夫人はふたり目の子(後のアーサー)を宿しており計画は失敗に終わった。

11年の後、些細な諍いが元で町の無法者と決闘を行ない敗れるが、その際、夫人に自分が誘拐事件の黒幕だったことを告白して息絶える。

アラン 声 – 北村弘一、矢田稔

ミリガン家に仕える忠実な執事。

夫人らと共に白鳥号の旅に同行する。

ポール 声 – 石丸博也

白鳥号の舵取りを務める水夫。

ダニエル

白鳥号の引き馬を操る馬飼い。

ビビアン 声 – 菊地紘子

ミリガン家に仕える家事使用人。

夫人らの遠出にも同行し、主にアーサーの世話をしていた。

ピエール・アキャン 声 – 吉水慶

アキャン家の父で、花の栽培にかけては村一番と知られている陽気な人物。

かなりの酒好きで酒が入ると更に陽気になる。

レミたちを引き取った年の晩冬、突然の悪天候により降った雹のため温室が全滅。

借金の返済が不能となったため債主から訴訟を起され、懲役5年の刑を受けパリ市内のクリシー刑務所に投獄されることとなる。

エチエネット・アキャン 声 – 松島みのり

アキャン家の第一子(長女)。

母を亡くした一家にあっては母親代わりとなっている。

一家離散の後はエスナンドの叔母の下に身を寄せることとなった。

アレクシス・アキャン 声 – 白川澄子

アキャン家の第二子(長男)で年齢はレミより4歳上。

家業を手伝う働き者の少年で、毎年父からもらう褒美を10スー銀貨と決め、いざという時のために貯金しているなかなかのしっかり者。

一家離散の後は炭鉱の町バルスのガスパール伯父の下に身を寄せ、見習い鉱夫として働くこととなる。

バンジャマン・アキャン 声 – つかせのり子

アキャン家の第三子(次男)。

レミと同年輩の悪戯者の少年。

一家離散の後はサンカンタンの伯父の下に引き取られた。

リーズ・アキャン 声 – 高坂真琴

アキャン家の第四子(次女)。

3歳の頃に罹った熱病によって言葉を失い話すことはできないがその心根は誰よりも優しく、師匠ビタリスを失ったレミを心の底から気遣った。

アキャン家の一員となったレミと心を通じ合わせるも、一家の離散によってドルーズィのカトリーヌ叔母の下に引き取られる。

レミとの縁で知り合ったミリガン夫人のたっての希望によりジュネーブの医師の診察を受けるが、身体に異常はなく、話せないのは心因性の理由によるものと診断される。

ミリガン夫人の下で発声訓練を続け、レミとの2度目の再会に際して言葉を取り戻した。

その後、カトリーヌ叔母の下へ帰るが、成長した後はレミの伴侶となった。

ドリスコル 声 – 飯塚昭三

ドリスコル一味を仕切る頭目であり、かつてミリガン男爵の命によりレミことリチャードを捨てた張本人。

ファーストネームは不明。

ミリガン家がリチャードの捜索をしているのを知ると、レミがリチャードであるのを突き止めたうえで父と偽ってその身柄を拘束。

ミリガン家から身代金をせしめようとした。

ローラ・ドリスコル 声 – 前田敏子

ドリスコルの妻。

夫と共に一味を仕切る中心人物で、レミの母を偽った。

やや下品な女で猿を苦手としている。

デビッド・ドリスコル

ドリスコルの実弟で一味の構成員。

間抜けな男で、マチヤの口車に乗せられレミ誘拐計画の一部を漏らしてしまった。

語り手 声 – 宇野重吉

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【主題歌 (説明はWikipediaより)】

【オープニング】

【曲名】 さあ歩きはじめよう
【作詞】 東京ムービー企画部
【作曲】 渡辺岳夫
【編曲】 松山祐士
【歌】 沢田亜矢子、シンガーズ・スリー

【エンディング】

【曲名】 はらぺこマーチ
【作詞】 東京ムービー企画部
【作曲】 渡辺岳夫
【編曲】 松山祐士
【歌】 沢田亜矢子、少年少女合唱団みずうみ

【挿入歌】

【曲名】 マチヤはともだち
【作詞】 東京ムービー企画部
【作曲】 渡辺岳夫
【編曲】 松山祐士
【歌】 沢田亜矢子、少年少女合唱団みずうみ

【挿入歌】

【曲名】 すてきな白鳥号
【作詞】 東京ムービー企画部
【作曲】 渡辺岳夫
【編曲】 松山祐士
【歌】 沢田亜矢子、シンガーズ・スリー

【挿入歌】

【曲名】 笛をふこうよ
【作詞】 東京ムービー企画部
【作曲】 渡辺岳夫
【編曲】 松山祐士
【歌】 沢田亜矢子

【挿入歌】

【曲名】 ぼくらはなかよし
【作詞】 東京ムービー企画部
【作曲】 渡辺岳夫
【編曲】 松山祐士
【歌】 沢田亜矢子、少年少女合唱団みずうみ

【挿入歌】

【曲名】 だいすきなカピ
【作詞】 東京ムービー企画部
【作曲】 渡辺岳夫
【編曲】 松山祐士
【歌】 沢田亜矢子

【挿入歌】

【曲名】 リーズとぼく
【作詞】 東京ムービー企画部
【作曲】 渡辺岳夫
【編曲】 松山祐士
【歌】 沢田亜矢子

【挿入歌】

【曲名】 ママにあいたい
【作詞】 東京ムービー企画部
【作曲】 渡辺岳夫
【編曲】 松山祐士
【歌】 沢田亜矢子、シンガーズ・スリー

【挿入歌】

【曲名】 おやすみなさい
【作詞】 東京ムービー企画部
【作曲】 渡辺岳夫
【編曲】 松山祐士
【歌】 沢田亜矢子、シンガーズ・スリー

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